甲子園2回戦!東海大甲府と健大高崎の見どころは?「1三振の打線対11奪三振」が最大の焦点

甲子園2回戦!東海大甲府と健大高崎の見どころは?「1三振の打線対11奪三振」が最大の焦点

東海大甲府と健大高崎が、夏の甲子園2回戦で激突します。

両校とも初戦では二桁安打を記録して快勝。東海大甲府は鶴岡東を5-2、健大高崎は八幡商を7-1で破り、投打に持ち味を発揮して勝ち上がってきました。

そんな両校の対戦で、真っ先に注目したい数字があります。

東海大甲府は初戦で31打数12安打を放ちながら、三振がわずか1個。一方、健大高崎の2年生右腕・石垣聡志は、初戦で9回を投げて11奪三振を記録しました。

つまり今回の対戦は、「ほとんど三振しなかった打線」と「三振を量産した投手」が正面からぶつかるカードでもあります。

しかも東海大甲府は3番・田中三士郎、4番・伊沢拓真、5番・田中楓真が初戦だけで12打数8安打。健大高崎は石垣だけでなく、地方大会から複数投手を使える層の厚さを武器にしてきました。

単純に「強打の東海大甲府対、好投手の健大高崎」と見るだけでは、この一戦の面白さを十分には味わえません。

両校の初戦の数字を比べながら、東海大甲府と健大高崎の甲子園での見どころ、注目選手、両校の強みと弱点、勝敗を分けそうなポイントまで詳しく見ていきます。

この記事で押さえたい4つのポイント
  • 東海大甲府は初戦31打数で三振わずか1個
  • 健大高崎・石垣聡志は初戦で11奪三振
  • 東海大甲府の3〜5番は初戦だけで合計8安打
  • 勝敗のカギは、石垣の奪三振数と東海大甲府中軸の出塁
目次

東海大甲府対健大高崎の試合日程・放送予定

まずは試合の日程から確認しておきましょう。

東海大甲府対健大高崎は第108回全国高等学校野球選手権大会の2回戦です。当初は8月12日に予定されていましたが、天候不良が見込まれたため順延され、8月13日の第1試合へ組み込まれました。

対戦

東海大甲府(山梨)対健大高崎(群馬)

ラウンド

2回戦

試合日

2026年8月13日(木)

開始予定

10時30分

球場

阪神甲子園球場

東海大甲府

山梨代表・3年ぶり15回目

健大高崎

群馬代表・3年連続6回目

東海大甲府は3年ぶり15回目、健大高崎は3年連続6回目の夏の甲子園出場です。

テレビではNHK総合・Eテレ、BS朝日4K、インターネットではスポーツナビ、スポーツブルでの放送・配信予定が掲載されています。

  • なお、記事作成時点では、スタメン・打順・先発投手は発表前です。
  • そのため以下では先発を断定せず、「石垣が登板した場合」「村尾をどこで使うか」といった形で、現時点で確認できる戦力から試合を分析します。

東海大甲府と健大高崎の最大の見どころは「1三振対11奪三振」

この一戦を象徴する数字をひとつだけ選ぶなら、東海大甲府の「1」と石垣聡志の「11」です。

東海大甲府は鶴岡東との初戦で31打数12安打、打率.387。さらに驚くのが、打線全体の三振がわずか1個だったことです。

対する石垣は八幡商戦で9回117球を投げ、被安打4、11奪三振、2四球、1失点。失点はしたものの自責点は0でした。

まさに正反対の特徴がぶつかります。

東海大甲府は「簡単にアウトにならない」のではなく「簡単に三振しない」

東海大甲府の初戦で重要なのは、12安打という数字だけではありません。

31打数で三振1ということは、ほとんどの打席でボールをグラウンド内へ飛ばし、守備側に処理をさせたことを意味します。

高校野球では、打球を前へ飛ばせば何かが起こる可能性があります。

内野安打、失策、進塁打、野選など、三振では生まれない展開が生まれるからです。

ただし、今回の相手が石垣となれば話は簡単ではありません。

八幡商戦の石垣は、140キロ台の直球だけでなくカーブやカットボール、ツーシームなどを織り交ぜ、打者から空振りを奪っています。初戦では毎回となる11三振を奪いました。

東海大甲府打線がこれまで通りバットに当てられるのか。

それとも石垣が東海大甲府に今大会では経験していない数の三振を奪うのか。

この数字が試合開始後、どちら側へ動くかを見るだけでも展開を読みやすくなります。

石垣は速球だけを待つと余計に打ちにくい

石垣の厄介さは、「速い球を投げられる」ことだけではありません。

初戦の投球を見ると、140キロ台の直球系と110キロ台のカーブを組み合わせる場面が多く、速度差を使って打者のタイミングを外しています。

速球を意識すれば始動を早くしたくなり、そこへ緩い変化球が来れば体が前へ出やすくなります。

反対に変化球を警戒しすぎると、今度は直球に差し込まれます。

東海大甲府としては、「石垣の速球を打てるか」という単純な勝負にしてしまわないことが大切でしょう。

追い込まれる前に狙う球種やコースをある程度整理し、ボールになる変化球まで追いかけないことが必要です。

東海大甲府が三振を抑えられれば試合はかなり面白くなる

東海大甲府にとってひとつの目安になるのは、石垣が登板した場合の奪三振数です。

八幡商戦のように毎回のペースで三振を奪われれば、健大高崎が試合をコントロールしやすくなります。

反対に東海大甲府が空振り三振を減らし、ファウルで粘り、打球を前へ飛ばし続ければ、守備側にプレッシャーを与えることができます。

健大高崎は初戦を7-1で勝っていますが、9回には神崎翔斗と石田翔大に失策が記録され、チーム全体では2失策でした。

もちろん1試合の失策だけで守備力を低く評価することはできません。

それでも東海大甲府が打球を前へ飛ばす回数を増やせば、守備側に判断を迫る機会が増えることは確かです。

初戦の数字を比較すると両校の攻撃スタイルの違いが見える

東海大甲府も健大高崎も初戦では二桁安打を記録しました。

打率だけを見ると東海大甲府が.387、健大高崎が.394で、ほとんど差がありません。しかし詳しく見ると、走者を作る方法にはかなり違いがあります。

初戦の数字東海大甲府健大高崎
得点57
打数3133
安打1213
打率.387.394
三振16
四球15
死球14
盗塁02
残塁814
失策12

東海大甲府は「打って走者を作る」色が強く、健大高崎はヒットだけでなく四死球でも走者を増やしました。

この違いは、今回の投手戦を考えるうえでかなり重要です。

東海大甲府は12安打のうち8安打を3〜5番が放った

東海大甲府の初戦で最も目立ったのはクリーンアップです。

3番・田中三士郎が4打数3安打1打点、4番・伊沢拓真が4打数2安打2打点、5番・田中楓真が4打数3安打1打点。3人だけで12打数8安打4打点を記録しました。

田中三士郎は初回、一死三塁からレフトへの二塁打で先制点を挙げています。

その直後に伊沢が適時打。さらに田中楓真も安打でつなぎ、東海大甲府は初回から3点を奪いました。

5回には伊沢が再び適時打を放ち、7回には田中楓真が追加点となる適時打。

つまり中軸が最初の一度だけ爆発したのではなく、試合の序盤、中盤、終盤で得点に関わっています。

健大高崎バッテリーが最優先で警戒するのは、この3人になるでしょう。

健大高崎は13安打だけでなく9四死球を得ている

健大高崎は八幡商戦で33打数13安打、打率.394でした。

さらに5四球、4死球を得ており、安打以外でも9度出塁機会を作っています。盗塁も2個記録しました。

東海大甲府との大きな違いがここです。

東海大甲府は初戦の四球が1、死球が1だったのに対し、健大高崎は四死球だけで9。相手投手が制球を乱したとき、それを大量得点へつなげられる攻撃をしています。

東海大甲府投手陣にとっては、被安打だけを気にしていてはいけません。

安打を打たれていないのに四球と死球で一、二塁になり、その後に一本打たれて満塁になるような展開が、健大高崎相手では最も危険です。

健大高崎の14残塁は強みと弱みの両方を示す

もうひとつ面白いのが、健大高崎の14残塁です。

7得点を挙げた一方、14人の走者を残しています。

「14残塁だから攻撃が悪かった」と単純には言えません。

それだけ頻繁に走者を出した証拠でもあるからです。

ただし東海大甲府から見れば、ピンチになっても一人ずつアウトを取れば切り抜けられる余地があるとも考えられます。

健大高崎が今回も大量の走者を出しながら残塁を重ねるのか、それとも得点圏で一本が出て効率よく得点するのか。

健大高崎の「出塁数」と「得点数」の差にも注目したいところです。

東海大甲府の最大の武器は好調なクリーンアップ

石垣との対決ばかりが注目されますが、東海大甲府の中軸は簡単に抑え込める状態ではありません。

初戦で3〜5番が合計8安打を放っているだけでなく、それぞれ異なるイニングで得点に関わっているため、健大高崎は一巡だけ抑えればいいわけではありません。

2巡目、3巡目と対戦が進むほど、配球の読み合いも深くなります。

田中三士郎は試合の流れを変えられる3番

スポーツナビも今回の試合の見どころとして東海大甲府の田中三士郎を挙げています。

初戦では先制の適時二塁打を含む3安打。クリーンアップの入口となる3番が好調なのは、東海大甲府にとって非常に大きい要素です。

田中三士郎が出塁すれば、その後に伊沢、田中楓真が続きます。

健大高崎側からすれば、二死走者なしで伊沢を迎えるのと、一死一塁や一死二塁で迎えるのとでは、投球の難しさがまるで違います。

田中三士郎自身が走者を返すことはもちろん、「伊沢の前に走者として残る」ことも重要です。

石垣が先発するなら、田中三士郎との第1打席は試合序盤の大きな見どころになります。

4番・伊沢拓真は好機で結果を出せるか

4番の伊沢拓真は初戦で4打数2安打2打点。

初回と5回に適時打を放ち、東海大甲府の5得点のうち2点を自ら叩き出しました。

さらに地方大会でも打線の中心として勝ち上がりを支えてきた選手です。東海大甲府のチーム紹介でも、村尾と並ぶ注目選手に挙げられています。

今回、伊沢が長打を打てるかだけを見る必要はありません。

石垣ほどの投手を相手にするなら、走者を返す単打一本でも十分です。

とくに田中三士郎が出塁した直後、健大高崎が伊沢にどう攻めるか。

直球勝負を増やすのか、変化球を低めへ集めるのか。それとも無理に勝負せず5番へつなぐのか。

バッテリーの選択にも注目です。

5番・田中楓真がいるため伊沢を簡単に避けられない

健大高崎にとって厄介なのが、伊沢の後ろに田中楓真がいることです。

田中楓真は初戦で4打数3安打1打点。7回には5点目となる適時打を放っています。

4番を警戒したいのは当然ですが、歩かせた先にも3安打を記録している打者がいます。

そのため一塁が空いている場面で伊沢を迎えたとき、健大高崎がどう判断するかも面白いところです。

この3〜5番を完全に分断できれば健大高崎。

逆に3人のうち2人以上が同じイニングで出塁する回が増えれば東海大甲府。

中軸の「連続出塁」が一つの分岐点になります。

健大高崎最大の武器は石垣聡志だけではない

健大高崎を見ると、どうしても石垣の名前が最初に出てきます。

しかし、今回の試合で健大高崎を評価するときに重要なのは、石垣という突出した投手がいることに加え、「石垣だけに依存しなくても戦える」という点です。

群馬大会では左腕の北田莉玖、石垣、石田翔大らを試合展開に応じて起用。準決勝までの4試合をわずか1失点で勝ち上がりました。

石垣聡志は初戦117球でも9回を投げ切った

石垣の初戦成績は、9回117球、打者34人、被安打4、11奪三振、2四球、1失点、自責点0。

八幡商打線に最後までマウンドを譲りませんでした。

数字だけでも圧倒的ですが、とくに注目したいのは被安打が4本にとどまったことです。

東海大甲府は初戦で12安打を記録しているため、「12安打を放った打線」と「4安打しか許さなかった投手」という対比も生まれます。

ただし、前戦で117球を投げていることも事実です。

健大高崎には別の投手を使う選択肢もあるため、今回も最初から最後まで石垣に任せると決めつけないほうがよいでしょう。

石垣を降ろしても健大高崎の攻略が終わるわけではない

健大高崎には左腕の北田莉玖、右腕の石垣聡志、石田翔大らがおり、地方大会から複数投手を使って勝ち上がっています。

これは東海大甲府にとって非常に厄介です。

一人の投手を2巡、3巡と見れば、打者は球速や変化球の軌道に少しずつ慣れていきます。

ところが健大高崎が途中でタイプの違う投手へ交代すれば、その「慣れ」をリセットできます。

石垣の直球とカーブに対応できるようになった直後に別タイプの投手へ替わる。

東海大甲府はこうした継投まで想定しておく必要があります。

「石垣を何回で降ろすか」より「何点取って降ろすか」

東海大甲府側から見ると、「石垣に球数を投げさせて早く降板させたい」と考えたくなります。

もちろん球数を増やすことには意味があります。

ただし、健大高崎には後続投手がいます。

石垣を6回100球で降ろしたとしても、その時点で0-3なら東海大甲府が有利になったとは言えません。

大切なのは降板そのものではなく、石垣がマウンドにいる間に最低でも同点圏へ持ち込むことです。

1点でも奪い、走者を何度も出し、健大高崎ベンチに早めの判断を迫れれば、試合全体の流れは変わります。

健大高崎打線は一気に試合を動かす攻撃力が怖い

健大高崎の初戦は7-1でしたが、序盤から一方的だったわけではありません。

2回に1点を先制したあと、3回と4回は無得点。4回終了時点では1-0でした。ところが5回、一挙6点を奪って7-0とし、試合を大きく動かしました。

東海大甲府が最も避けたいのは、この「一つのイニングで試合が変わる」展開です。

5回の6得点が示す健大高崎の集中力

健大高崎は初戦で13安打を放っています。

しかし13安打が均等に得点へつながったのではなく、5回に攻撃が一気につながり6点を奪いました。

大岩翔斗の適時二塁打、岩井由来の二塁打、豊永飛輝の適時打など、中軸から下位まで得点に絡んでいます。

これは東海大甲府投手陣にとって重要な情報です。

3、4番さえ抑えれば終わる打線ではありません。

一度走者をためると5番以降にも得点できる打者が続くため、「二死まで来たから大丈夫」と安心できない打線です。

四死球から始まる大量失点を最も避けたい

健大高崎の初戦では狩野蓮義が死球、岩井由来が四球や死球で出塁するなど、相手投手の制球の乱れも攻撃につなげています。

東海大甲府にとって怖いのは、長打を連発されることだけではありません。

先頭打者に四球を与え、次打者に安打、さらに死球で満塁。

こうなると犠牲フライや内野ゴロでも得点でき、健大高崎の攻撃の選択肢が一気に増えます。

石垣を相手にビハインドを背負うことを考えれば、無駄な四死球は特に避けたいところです。

東海大甲府は熊谷から村尾への継投が初戦で機能した

投手力では健大高崎ばかりに注目が集まりがちですが、東海大甲府にも複数の選択肢があります。

地方大会ではエース右腕の村尾竜弦を中心に、熊谷晃、2年生右腕の籾山慶人らが登板。複数投手を使って山梨大会を勝ち抜きました。

そして初戦では、熊谷から村尾へのリレーが勝利につながっています。

熊谷晃は5回2失点で試合を作った

鶴岡東戦で先発した熊谷は5回81球。

6安打を許しながらも3奪三振、2四球、2失点にまとめました。

東海大甲府は初回に3点を先制しましたが、4回と5回に1点ずつを返され、5回終了時点では4-2。

決して完全な楽勝ではありませんでした。

そこで6回から登板したのが村尾です。

村尾竜弦の4回2安打無失点がかなり大きい

村尾は6回から4イニングを投げ、63球、被安打2、5奪三振、1四球、無失点。

走者を許しながらも得点は与えず、そのまま5-2の勝利につなげました。

この内容を考えると、今回の健大高崎戦では「誰が先発するか」だけでなく、村尾を何回から使うかが非常に重要です。

たとえば別の投手が5回まで1、2失点にまとめ、6回から村尾へつなげれば、東海大甲府は初戦と似た勝ちパターンを作れます。

一方、健大高崎打線が序盤から走者をためた場合には、予定より早く村尾を投入する判断が必要になるかもしれません。

健大高崎が村尾の登板前に何点取れるか。

これは「東海大甲府が石垣から何点取れるか」と同じくらい重要な見どころです。

山梨大会では6点差をひっくり返した粘りもある

東海大甲府は山梨大会準決勝の甲府工戦で、序盤に0-6までリードを広げられました。

それでも追いつき、延長11回タイブレークの末に8-7で逆転勝ちしています。

今回の相手には石垣をはじめとする好投手がいるため、「6点差になっても大丈夫」と考えるのは危険です。

しかし、先制された瞬間に試合が終わるチームではないことは、地方大会ですでに証明しています。

1点、2点を追う展開になっても焦らず、中軸へ走者をつなぐ。

その粘りを終盤まで維持できれば、健大高崎にもプレッシャーがかかります。

東海大甲府が勝つための4つの条件

戦力を比較すると、東海大甲府が健大高崎を倒すためには「石垣を攻略する」だけでは足りません。

守備側でも健大高崎の四死球を絡めた攻撃を防ぎ、5回前後まで接戦に持ち込む必要があります。

とくに重要なのは次の4点です。

  • 石垣から三振を奪われすぎず、打球を前へ飛ばす
  • 田中三士郎、伊沢拓真、田中楓真の前に走者を置く
  • 健大高崎に四死球からビッグイニングを作らせない
  • 村尾を投入できる段階まで1〜2点差以内で進める

なかでも最初の条件が、この試合を象徴しています。

初戦で三振1だった東海大甲府が、11奪三振の石垣に対してどこまで同じ打撃を続けられるか。

石垣から長打を何本も打つ必要はありません。

単打、進塁打、相手のミスも含めて一人ずつ走者を進め、好調な3〜5番へ得点圏で回す。

これが最も現実的な攻略法でしょう。

逆に走者なしで伊沢や田中楓真を迎える回が続くと、健大高崎側はかなり楽になります。

健大高崎が勝つための4つの条件

健大高崎の勝ち筋は、東海大甲府よりも比較的イメージしやすいです。

投手陣で中軸を分断し、打線が四死球や単打で走者をため、どこかのイニングで一気に得点する形です。

ポイントを整理すると次のようになります。

  • 東海大甲府の3〜5番へ走者を置いた状態で回さない
  • 石垣一人の完投にこだわらず、必要なら投手層を使う
  • 東海大甲府投手陣の四球を確実に得点へつなげる
  • 初戦のような大量残塁を減らし、得点圏で一本を出す

健大高崎には石垣の投球力があるため、1点先制する価値が非常に大きくなります。

東海大甲府側は「あと1点追いつかなければならない」となり、打者が積極的になりすぎる可能性があるからです。

その心理まで利用できれば、石垣の変化球がより生きてきます。

一方、健大高崎側の注意点は14残塁と2失策です。

初戦では7-1というスコアだったため大きな問題になりませんでしたが、1点を争う試合では一つの残塁や失策が勝敗に直結します。

注目選手は東海大甲府の田中三士郎・伊沢拓真・村尾竜弦

東海大甲府では複数の選手を見ておきたいところです。

特に打線では田中三士郎と伊沢拓真、投手では村尾竜弦。この3人がどの場面で健大高崎の主力と対峙するかが重要になります。

田中三士郎|石垣攻略の入口になる3番

田中三士郎は初戦で4打数3安打1打点。

初回の先制二塁打を含め、中軸の先頭として大きな仕事をしました。

今回も田中三士郎が石垣から出塁できると、伊沢、田中楓真へつながります。

スポーツナビでも両校の見どころとして田中三士郎と石垣の名前がそれぞれ挙げられており、この両者は今回のカードを象徴する存在です。

伊沢拓真|4番が石垣の緩急にどう対応するか

伊沢は初戦で2安打2打点。

とくに5回の適時打では、追い込まれた状態からファウルで粘り、チェンジアップを安打にしています。

石垣も緩急を使う投手であることを考えると、この「追い込まれてから簡単に終わらない打席」を再現できるかが重要です。

初球から大きな当たりだけを狙うより、ファウルで逃げながら甘い球を待つ。

4番の打席内容そのものが石垣の球数にも影響します。

村尾竜弦|登板するタイミングが最大のポイント

村尾は初戦で4回2安打無失点、5奪三振。

数字だけを見れば非常に安定したリリーフでした。

今回もリリーフになるなら、登板した瞬間のスコアに注目です。

東海大甲府リードで村尾なら逃げ切り態勢。

同点なら試合を立て直す役割。

ビハインドなら逆転まで相手を止める役割になります。

同じ村尾の登板でも、状況によって意味が大きく変わります。

健大高崎の注目選手は石垣聡志だけではない

健大高崎は石垣が圧倒的な注目を集めますが、打線にも試合の流れを変えられる選手がいます。

神崎翔斗、石田雄星、石田翔大らは地方大会から打線の中心を担い、初戦でも健大高崎は13安打を記録しました。

石垣聡志|最大の注目は奪三振数

石垣を見るうえで一番わかりやすい指標は奪三振数です。

初戦の11奪三振に対して、東海大甲府の初戦はわずか1三振。

石垣が序盤3回で4、5個と三振を奪う展開なら健大高崎ペース。

一方、東海大甲府が3回まで三振1個程度で打球を前へ飛ばし続けるなら、東海大甲府が自分たちの野球をできていると考えられます。

スコアが0-0でも、この数字を見ると試合の主導権が見えてきます。

大岩翔斗|中軸から下位へ攻撃をつなぐ存在

大岩翔斗は初戦で5回に適時二塁打を放ち、6得点の攻撃を動かしました。

3、4番を抑えた直後に大岩がいるため、東海大甲府投手陣は中軸を切り抜けても気を抜けません。

大岩が出塁すると、その後ろの打者へ攻撃が続きます。

健大高崎がビッグイニングを作る場合、この5番前後から攻撃が長くなる可能性があります。

石田翔大|打線だけでなく投手起用にも関わる可能性

石田翔大は健大高崎打線の中心選手の一人であり、投手としても選択肢に入る選手です。

健大高崎の戦力紹介でも、北田、石垣とともに投手として起用できる存在として挙げられています。

今回も野手として出場しながら、試合展開によってマウンドへ上がる可能性があります。

終盤に東海大甲府が追い上げた場合、「次に誰が投げるのか」を考えながら見ると、健大高崎の層の厚さがより分かりやすくなります。

東海大甲府と健大高崎はどちらが有利か

試合前の評価

投手層と石垣聡志の安定感から健大高崎がわずかに有利。ただし、東海大甲府が先制して1〜2点差以内で村尾へつなげれば差はほぼなくなると見ます。

ここまでの戦力と初戦の内容を踏まえると、試合前の評価では健大高崎をわずかに有利と見ます。

理由は単純に「石垣がすごいから」だけではありません。

石垣が初戦で9回4安打11奪三振、自責点0だったことに加え、健大高崎には石垣以外にも投手の選択肢があるからです。

一方、差は決して大きくありません。

東海大甲府は12安打、打率.387、三振1。しかも3〜5番が12打数8安打と、打線の核が好調です。

そのため、東海大甲府が先に得点した瞬間に試合の見え方は大きく変わります。

0-0で中盤へ進めば健大高崎が戦いやすい

0-0や1-1で5回、6回へ進めば、健大高崎には投手起用の選択肢があります。

石垣が好調ならそのまま続投。

球数や打順を見て別投手を使うこともできます。

東海大甲府としては、攻撃回数が減るほど石垣だけでなく後続投手まで考えなければなりません。

そのため無得点のまま終盤へ入る展開は、やや健大高崎が戦いやすいでしょう。

東海大甲府が先制すれば一気に五分へ近づく

東海大甲府は初戦でも初回に3点を先制しました。

大沢風汰が安打で出塁し、水野誠生が送ったあと、田中三士郎、伊沢が連続して適時打。その後も走者をため、高田尋斗の犠飛で3点目を奪っています。

今回も同じように1、2番が中軸の前に走者を作れば、石垣相手でも得点機は生まれます。

とくに初回に1点でも取れば、健大高崎は「石垣が抑えていればいつか点が入る」という余裕を持ちにくくなります。

先制点は東海大甲府にとって、単なる1点以上の意味を持ちます。

健大高崎が先制しても1点なら東海大甲府は慌てなくていい

健大高崎が先制した場合も、1点差なら東海大甲府が焦る必要はありません。

山梨大会準決勝では6点差を逆転しており、初戦でも4回、5回に相手から1点ずつ返されたあと、5回と7回に追加点を奪いました。

重要なのは、石垣相手に「一振りで追いつこう」としないことです。

安打、進塁打、犠打などを組み合わせ、3〜5番へ得点圏で回す。

1点差のまま村尾を投入できる展開なら、東海大甲府にも十分に勝機があります。

観戦するときにチェックしたい5つのポイント

この試合は得点だけ追っていても面白いカードですが、細かい数字を見るとさらに展開が分かりやすくなります。

特に石垣の奪三振数、中軸の前の走者、両校の四死球数には注目です。

  • 3回終了時点で石垣が何個の三振を奪っているか
  • 東海大甲府の3〜5番が走者ありで何打席回っているか
  • 健大高崎が四死球で何人出塁しているか
  • 村尾竜弦が何回、何点差で登板するか
  • 5回終了時点でどちらがリードしているか

たとえば3回終了時点で0-0でも、石垣がすでに5三振を奪っていれば健大高崎がかなり自分たちの形へ持ち込んでいると考えられます。

逆に0-0でも東海大甲府が5、6安打を放ち、石垣からほとんど三振していないなら、スコア以上に石垣へプレッシャーをかけています。

また、健大高崎がヒット3本でも四死球が4個あれば、東海大甲府投手陣はかなり苦しい状況です。

得点だけでなく、「どうやって走者が出ているか」を見るのがこの試合を楽しむポイントです。

東海大甲府対健大高崎で最も注目したいのは石垣と好調中軸の2巡目

試合開始直後は、どうしても石垣の球威が注目されます。

しかし個人的に最も面白いと感じるのは、東海大甲府の3〜5番と石垣が2巡目に入ったときです。

1打席目では打者が石垣の直球やカーブの体感速度を知ります。

石垣側も「この打者は直球に合っている」「この変化球を振った」「低めを見極めた」といった情報を得ます。

2打席目は、その情報を双方が持った状態での勝負です。

1打席目に三振した田中三士郎や伊沢が配球をどう修正するのか。

逆に1打席目で安打を打たれた石垣が、同じ打者に球種を変えるのか。

この修正合戦は、初対戦の第1打席とは違った面白さがあります。

もし2巡目でも東海大甲府の中軸が石垣を捉え始めれば、健大高崎ベンチは継投を考えなければなりません。

石垣が2巡目で逆に三振を増やせば、健大高崎が主導権を握る可能性が高くなります。

東海大甲府対健大高崎の見どころをまとめると「打球を前へ飛ばせるか」が勝敗の分岐点

東海大甲府と健大高崎の甲子園2回戦は、初戦の数字を比べるほど興味深いカードです。

東海大甲府は初戦で31打数12安打、打率.387、三振わずか1。3〜5番だけで8安打を放ちました。

一方の健大高崎は33打数13安打、打率.394。5四球、4死球を得て走者を大量に出し、5回には一挙6点を奪っています。

そしてマウンドには、初戦で9回4安打11奪三振、自責点0だった石垣聡志という存在があります。

この一戦の最大の問いはシンプルです。

この試合の最大の問い

初戦でわずか1三振だった東海大甲府打線から、11奪三振の石垣は三振を奪えるのか。

ここで東海大甲府が普段通り打球を前へ飛ばせれば、好調な田中三士郎、伊沢拓真、田中楓真を中心に得点機を作れます。

反対に石垣が東海大甲府のバットから空振りを奪い、3〜5番を分断できれば、健大高崎は自慢の投手力を生かした試合へ持ち込めます。

戦力の安定感と投手層を考えると、試合前は健大高崎がわずかに有利。

ただし、東海大甲府が先制し、1〜2点差以内で村尾へつなげれば、その差はほぼなくなると見ます。

「石垣対東海大甲府のクリーンアップ」だけでなく、「1三振対11奪三振」「打って出る東海大甲府対、四死球でも走者を増やす健大高崎」「村尾が登板するまでの点差」という3つの視点を持って見ると、この甲子園2回戦の面白さがより鮮明になるはずです。

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