大分商対英明の勝敗予想!どっちが勝つ?先発予想・注目選手・スコアと甲子園2回戦の見どころ

大分商対英明の勝敗予想!どっちが勝つ?先発予想・注目選手・スコアと甲子園2回戦の見どころ

夏の甲子園2回戦で激突する大分商と英明。初戦でともに実力校を倒して勝ち上がってきただけに、「どっちが勝つのか」「先発は誰なのか」「平田玲翔と冨岡琥希ならどちらが上なのか」が気になっている人も多いでしょう。

大分商は日本文理に6-4で逆転勝ちし、英明は優勝候補の一角だった関東第一を4-1で撃破。8月13日の第4試合、18時開始予定で対戦します。

この記事の結論
  • 勝敗予想は英明がわずかに優勢
  • 勝率イメージは英明55%、大分商45%
  • 本命スコアは英明3-2大分商
  • 大分商が先制し、平田玲翔へリードしてつなげれば予想は一気に五分以上になる

英明をわずかに上と見る最大の理由は、左腕・冨岡琥希が9回を任せられる安定感を持つことと、秋の全国大会ベスト4、春のセンバツベスト8と全国の上位で経験を積んできたこと。一方の大分商には最速152キロの平田玲翔に加え、地方大会から続く好調な打線、俊足、小技を絡める攻撃があります。

そのため、「英明の方が格上だから順当に勝つ」と考えるのは危険です。

英明が冨岡を中心に自分たちのペースを守れるのか。それとも大分商が米田泰志から平田へつなぎ、足と小技でロースコアの接戦へ持ち込むのか。

この構図を押さえておくと、大分商対英明の勝敗がかなり見えやすくなります。

目次

大分商対英明の予想は英明がわずかに優勢

まず、大分商と英明の予想を結論から整理します。

投手の最大出力だけなら平田を擁する大分商も互角以上ですが、先発から試合全体を安定させる力、投手層、全国大会での経験まで合わせると英明が一歩リード。一方、打線の状態と機動力では大分商にも明確な強みがあります。

比較項目大分商英明予想
エースの最大出力平田の最速152キロ冨岡の制球と緩急大分商
先発の安定感米田から平田への継投型冨岡が完投可能英明
投手層米田、平田が中心冨岡、松本倫の二枚看板英明
打線の状態地方大会から2桁安打継続香川大会5試合41得点互角
機動力スタメン半数以上が50m6秒台前半小技も使える大分商
中軸の破壊力平田、木村、伊東、杉山吉川、松原、高田英明がわずかに上
全国大会経験今夏13年ぶり出場秋全国4強、春センバツ8強英明
接戦への強さ明豊戦、日本文理戦で実証香川決勝を延長で制す互角

本命スコアは英明3-2大分商

スコアは英明3-2大分商を本命にします。

理由は、どちらも相手を大量失点させるより、3点前後をめぐる試合へ持ち込める投手力を持っているからです。

英明の冨岡は関東第一戦で9回104球を投げ、被安打3、6奪三振、与四球0、与死球0。失点は1でしたが自責点は0で、強打線をほぼ完全に封じました。

特に大きいのが四死球ゼロです。

高校野球では四球から送りバント、失策、適時打とつながって大量点になることがありますが、冨岡は少なくとも初戦では自分から走者をためませんでした。

大分商も日本文理戦で3回途中から平田を投入し、6-4で逃げ切っています。平田登板後も8回に連打を浴びましたが、最後は9回を三者で締めており、終盤を任せられる投手がいる点では大分商も負けていません。

大量点の奪い合いよりも、2-2、2-1、3-2といった状態で終盤へ入る可能性が高いカードと予想します。

勝率予想は英明55%、大分商45%

英明55%、大分商45%という数字は、統計モデルによる公式な勝率ではなく、現在確認できる戦力や試合内容を比較した予想です。

10ポイントだけ英明側へ傾けたのは、冨岡一人で9回を組み立てられる点に加えて、松本倫史朗という別タイプの投手を使えること、そして秋から春に全国大会上位を経験していることを重く見たためです。

ただし、大分商が弱いから45%なのではありません。

むしろ大分商は、英明が嫌がりそうな要素を複数持っています。

  • 地方大会から2桁安打を続けている打線
  • スタメンの半数以上が50メートル6秒台前半という走力
  • セーフティーバントなど小技を絡める攻撃
  • 最速152キロの平田を試合途中から投入できる
  • 明豊、日本文理を倒した勢いと逆転経験

大分商の打線と機動力については、英明側の地元メディアも対戦前の警戒材料として紹介しています。

つまり、英明が55%でも「ほぼ英明」と見るほどの差ではありません。

試合序盤の1点で、この評価は簡単に逆転し得ます。

大分商と英明の初戦を比較すると強みの違いが見える

両校とも8月8日に甲子園初戦を戦っていますが、勝ち方はかなり異なりました。

大分商は先行されたところから打線と継投でひっくり返したチーム。英明は冨岡が試合を壊さず、終盤の好機を中軸が一気にものにしたチームです。

大分商は2点差をひっくり返して日本文理に6-4

大分商は日本文理戦で初回に1点を失い、3回にも追加点を許して0-2となりました。

しかも3回は無死一、二塁とさらに失点しかねない状況。そこで米田から平田へ継投し、試合の流れを変えています。

反撃は5回でした。

中野斗真が三塁線へセーフティーバントを仕掛け、相手の悪送球も絡んで1点。続く菅原翔空の適時打で同点とすると、6回には杉山巧真と萱島夏空の連続適時打で4-2と逆転しました。

7回には伊東大雅の適時打でさらに2点を追加し、5回から7回まで3イニング連続で2得点。

この得点経過は、大分商の特徴をよく表しています。

本塁打一本で一気に試合を変えたわけではありません。バント、相手のミス、単打、送りバント、適時打を組み合わせながら攻撃をつないでいます。

平田自身も英明戦を前に、大分商の野球について、泥臭いプレーによって相手のミスを誘う形を徹底したいという趣旨の発言をしています。

つまり日本文理戦の逆転は偶然ではなく、大分商が目指している攻撃が実際に得点へつながった試合だったと見ることができます。

英明は関東第一を冨岡の完投で4-1

英明の勝ち方は対照的でした。

関東第一に初回1点を先制されたものの、それ以上は冨岡が許さず、英明打線が3回に同点。1-1のまま迎えた7回に3点を奪って試合を決めています。

打線は6安打でした。

そのうち3安打を放ったのが3番・松原蒼真で、7回には走者を一掃する二塁打を放ち3打点を記録しています。

面白いのは、大分商が11安打を重ねて6点を取ったのに対し、英明は6安打でも4点を取ったことです。

英明は必ずしも毎回安打を重ねる必要がありません。

前田渉が3四球を選ぶなど走者を作り、得点圏で松原ら中軸へ回せれば、一度の好機で試合を動かせます。英明は関東第一戦で5四球を得ています。

大分商が「つないで何度も圧力をかけるチーム」なら、英明は「好機を逃さず一気に取り切れるチーム」と見ると分かりやすいでしょう。

大分商と英明を7つのポイントで戦力比較

単純な初戦の得点だけでは、どちらが勝つかは判断できません。

投手力、打線、走力、全国経験、選手層などを分けて見ると、英明をわずかに上位とした理由と、大分商にも十分勝ち目がある理由の両方が見えてきます。

戦力比較の要点
  • 最大球速と試合途中の爆発力は大分商・平田
  • 先発の安定感と投手の選択肢は英明
  • 機動力は大分商、全国大会経験は英明
  • 総合では英明をわずかに上と見るが、戦力差は小さい

エースの球威なら大分商の平田玲翔

一球の威力という意味では、大分商の平田がこの試合で最も目立つ存在でしょう。

平田は自己最速152キロの右腕。日本文理戦では救援登板すると150キロ、151キロを計測する速球を投げ、序盤に日本文理へ傾いていた流れを変えました。

大分商にとって平田の価値は「150キロを超える投手がいる」だけではありません。

米田の投球を見ていた相手打線が、試合途中から一気に150キロ級のボールへ対応しなければならないところに継投の効果があります。

同じタイプの投手をつなぐより、打者はタイミングの修正を強いられます。

それだけに、大分商が平田をどこで投入するかは試合最大のポイントです。

9回を安定して任せられるのは英明の冨岡琥希

冨岡の魅力は、平田とは少し違います。

初戦の数字は9回104球、被安打3、6奪三振、無四死球、自責点0。奪三振だけで相手をねじ伏せるのではなく、ストライクを取りながらアウトを積み重ねています。

高校野球の一発勝負では、先発投手が崩れると継投のタイミング、守備位置、打順まで次々と判断を迫られます。

その点、冨岡が前戦のような投球をすれば、英明は余計な動きをする必要がありません。

試合開始から終盤まで同じ投手を軸にできることは、僅差になればなるほど大きな強みです。

投手層では英明に分がある

英明は冨岡だけのチームではありません。

スポーツナビのチーム概要では、香川大会決勝で10回を完投した冨岡と、4試合に先発した右腕・松本倫史朗が「二枚看板」とされています。

これは大分商にとって厄介です。

仮に左腕・冨岡を想定して打線を組み、冨岡を中盤までに攻略できたとしても、その後に右腕・松本倫という別タイプの投手が出てくる可能性があります。

大分商も米田と平田の継投に明確な強みがありますが、平田への依存度は高めです。

「エースの強さ」では互角でも、「複数の投手を含めた選択肢」では英明を少し上に評価します。

打線の勢いは大分商も負けていない

英明は香川大会で香川中央に3-1、四国学院大香川西に12-0、観音寺総合に9-2、尽誠学園に10-4、高松商に7-5で勝っています。

5試合で計41得点と、地方大会では高い得点力を見せました。

大分商も国東に9-1、中津東に8-4、佐伯鶴城に5-3、明豊に4-3、津久見に6-2。5試合32得点です。

総得点なら英明が上ですが、大分商については大分大会から2桁安打を継続中と対戦前に報じられています。

さらに甲子園初戦でも11安打。

強い投手を相手に大量の長打を打つタイプというより、打線の広い範囲から走者を出して攻撃を続けられる点が魅力です。

機動力は大分商の大きな武器

前稿より強く評価したいのが大分商の走力です。

RSK山陽放送によると、大分商はスタメンの半数以上が50メートル6秒台前半で、小技を生かした機動力を武器としています。

この情報は、冨岡攻略を考えるうえでかなり重要です。

冨岡は関東第一戦で無四死球でした。

つまり大分商が「四球をたくさんもらって大量点」という展開を期待するのは現実的ではありません。

そこで重要になるのが、一つの出塁をどれだけ大きくできるかです。

単打で出た走者が盗塁やエンドランで二塁へ進めば、次の単打が得点になります。送りバントを見せれば内野手を動かせますし、俊足の打者なら少し処理が遅れるだけでも内野安打や失策につながります。

日本文理戦の5回、大分商は中野のセーフティーバントから相手の悪送球を誘い、反撃を始めました。

これはまさに、平田が話していた「泥臭いプレーで相手のエラーを誘う」大分商らしい得点です。

英明は2番から4番まで切れ目が少ない

英明打線で最も怖いのは、松原一人ではありません。

チーム概要では2番・吉川輝が香川大会で打率5割超、3番・松原と4番・高田斗稀はともに本塁打を記録したと紹介されています。

さらに香川大会決勝の延長10回では、吉川が安打で満塁とし、松原が勝ち越し打、高田も続いて適時打を放っています。

つまり大分商が注意すべきなのは「松原に打たれないこと」だけではありません。

吉川を出塁させない→松原へ得点圏で回さない→松原で切れなくても高田まで続くことを想定する。

この2~4番を一つのまとまりとして抑える必要があります。

全国大会の経験では英明が上

英明は秋の全国大会でベスト4、春のセンバツでベスト8と、現在のチームで全国の上位を経験しています。

大分商は13年ぶり16回目の夏の甲子園出場です。

もちろん、甲子園経験だけで勝敗が決まるわけではありません。

実際、大分商は初戦で2点を追う展開から逆転し、29年ぶりとなる夏の甲子園での勝利をつかんでいます。

それでも、1点差の終盤、満員の甲子園、相手が150キロ級を投げる状況などで「全国の強豪との接戦を経験してきた」という英明の蓄積は無視できません。

この点は英明を55%とした理由の一つです。

大分商と英明の先発予想

  • 大分商は米田泰志の先発が本命
  • 英明は冨岡琥希の先発が本命
  • 大分商は米田→平田の継投が基本線
  • 英明は松本倫史朗という別の先発選択肢も持つ
  • 先発投手は試合前時点の予想です。実際の先発発表後は確定情報に更新してください。

大分商対英明では、先発投手が非常に重要です。

特に大分商は平田を先発させるか、これまで通り米田から平田へつなぐかで見え方が大きく変わります。試合前の段階では予想として扱う必要がありますが、これまでの起用法から本線はかなり絞れます。

大分商の先発予想は米田泰志

大分商は米田泰志の先発が本命と予想します。

米田は県大会から全試合で先発しており、英明戦前日の練習でもブルペンで投球しています。スポーツナビのチーム概要でも「米田が先発し、平田が抑えるのが理想形」とされています。

日本文理戦でも先発は米田でした。

米田が3回に追加点を許し、なお無死一、二塁となったところで平田を投入しています。

英明戦でも基本線は変えない可能性が高いでしょう。

米田自身は英明について右打者、左打者ともに良い打者がそろっていると警戒し、コースを突きながら「落ちるボール」を軸に打ち取りたいという考えを明かしています。

これも重要なポイントです。

英明は2番吉川、3番松原を中心に左打者も並びます。単純な直球勝負ではなく、低めへ変化球を集めてゴロを打たせ、長打を防ぐ狙いが見えます。

大分商は平田を後ろに残す方が怖い

平田を最初から投げさせれば、序盤の失点リスクは下げられるかもしれません。

しかし、大分商の最大の特徴である「途中から150キロ級の右腕が出てくる」という強みは薄れます。

相手にとってより嫌なのは、5回まで1-1、2-1といった接戦を戦った後、終盤に平田が登場する形でしょう。

英明側は「ここから点を取らなければならない」という状況で、いきなり150キロ級へ対応しなければなりません。

その意味でも、大分商にとって米田の役割は単なる「平田までのつなぎ」ではありません。

米田が長い回を最少失点で投げるほど、平田という切り札の価値が後半に大きくなるのです。

英明の先発予想は冨岡琥希が本命

英明は冨岡琥希の先発を本命とします。

冨岡は関東第一戦を104球で完投。地方大会決勝でも延長10回を投げ切っており、重要な試合を任されてきました。

大分商打線が地方大会から2桁安打を続けていることを考えても、最も安定感のある左腕を当てる選択は自然です。

ただし、英明には松本倫もいます。

香川大会では4試合に先発しており、冨岡との二枚看板として位置付けられています。

そのため、「冨岡が先発しなければ英明は苦しい」と考えるのも早計です。

むしろ英明には、大分商の右打者が多い打線を見て松本倫を先発させ、途中から冨岡を投入するなど、投手起用を変えられる余地があります。

先発予想の確度は大分商の米田の方が高く、英明の方が選択肢は多いと見ます。

大分商が英明に勝つための4つのポイント

大分商の勝ち筋
  • 米田が序盤を1失点以内でしのぐ
  • 冨岡から四球を待ち過ぎず、甘い球を仕留める
  • 俊足と小技で英明守備陣にプレッシャーをかける
  • 平田を投入する時点で1点差以内にする

大分商の勝ち筋は、かなり明確です。

冨岡を序盤から大量失点させることよりも、米田が試合を壊さず、足と小技で2~3点を作り、平田をリードまたは同点で投入する。那賀誠監督が「しぶとく食らいつけば終盤に勝機が来る」という趣旨でロースコアの接戦を思い描いていることとも一致します。

米田泰志が3~4回を1失点以内でしのぐ

最も重要なのは米田です。

大分商が勝つための理想は、米田が序盤を無失点か1失点で抑えること。

平田を温存したまま4回、5回まで行ければ、大分商は非常に戦いやすくなります。

逆に英明に初回から2~3点を奪われれば、大分商は予定より早く平田を使う必要が生まれます。

早く平田を出すこと自体が悪いわけではありません。

ただ、長いイニングを任せるほど球数は増え、終盤の打者も平田の速球に慣れてきます。

日本文理戦でも8回には3連打を含む攻撃を受けており、「平田が出れば絶対に点を取られない」というわけではありません。

米田が英明の2~4番を最初の一巡でどう抑えるかが、大分商の試合プラン全体に影響します。

冨岡から四球を待ち過ぎない

冨岡攻略で最も避けたいのは、消極的になり過ぎることです。

関東第一戦で冨岡は四球も死球も一つも与えていません。

こうした投手を相手に「ボール球を待って四球で走者をためよう」と考え過ぎると、簡単にストライクを二つ取られ、打者不利のカウントへ追い込まれる可能性があります。

大分商が狙いたいのは、甘く入ってきたボールを早いカウントから打つことと、厳しい球には食らいついて球数を増やすことの両立でしょう。

  • 初球から何でも振らず、狙う球種とコースを明確にする
  • ストライクを簡単に見逃して追い込まれない
  • 長打だけを狙わず、単打で走者を出す
  • 出塁後はバント、エンドラン、走塁で一つ先の塁を狙う
  • 冨岡の左腕特有の角度や変化球について打席ごとの情報を共有する

大分商は英明戦を前に冨岡を想定し、速球などへの対応を進めています。

「冨岡を打ち崩す」と考えるより、一つの走者をどう得点へ変えるかが重要です。

俊足と小技で守備にプレッシャーをかける

大分商最大の攻略材料になり得るのが機動力です。

スタメンの半数以上が50メートル6秒台前半とされる走力は、安打数だけでは見えない武器です。

冨岡が制球良く投げても、打球そのものをゼロにはできません。

ボテボテの内野ゴロでも俊足打者なら内野安打になる可能性がありますし、バント処理を急がせれば送球ミスも生まれます。

日本文理戦での中野のセーフティーバントは、その典型でした。

ここで平田が語った「泥臭いプレーで相手のエラーを誘う」という言葉が効いてきます。

冨岡に真正面から長打勝負を挑むだけでは英明の土俵です。

走る、転がす、進める、守備に急がせる。

こうした攻撃を続ければ、冨岡自身が好投していても1点を奪える可能性があります。

平田玲翔を投入する時点で1点差以内にする

大分商の勝敗を最も簡単に判断できる数字は、平田登板時の点差です。

大分商リードで平田登板なら大分商有利。同点ならほぼ五分。2~3点を追った状態なら英明有利。

このイメージです。

平田は日本文理戦で登板直後から150キロ台を計測しており、試合途中から対戦する打者にとって対応の難しい投手です。

大分商としては「平田が何回投げるか」より「どんなスコアで平田へ渡せるか」が重要になります。

英明が大分商に勝つための4つのポイント

英明の勝ち筋
  • 冨岡が余計な走者を出さない
  • 平田の登板前に先制する
  • 吉川→松原→高田の上位打線をつなぐ
  • 必要なら松本倫史朗という投手の選択肢を使う

英明の勝ち筋もはっきりしています。

冨岡が大分商打線の連打を断ち、米田が投げている序盤に先制。平田が登板する前にリードを作り、そのリードを冨岡または投手陣が守る形です。

冨岡琥希が余計な走者を出さない

英明の最大の強みは、冨岡が自分から試合を崩しにくいことです。

関東第一戦の無四死球完投は、その象徴でした。

大分商は地方大会から2桁安打を続けています。

したがって、冨岡が9回をノーヒットに抑えるような展開まで求める必要はありません。

たとえば毎回一人の走者を出しても、その次の打者を併殺や凡打に打ち取れば得点にはなりません。

英明側が避けたいのは、安打の前後に四球や失策が入り、走者が一気に2人、3人とたまることです。

冨岡が初戦と同じようにストライク先行でアウトを積み重ねれば、大分商の機動力を使う場面そのものを減らせます。

平田の登板前に先制したい

英明が最も嫌なのは、大分商が1-0でリードした状態から平田が登板する展開でしょう。

英明は追いかける立場になり、150キロ級の直球を打たなければならなくなります。

逆に2-0、3-1で英明がリードして平田を引きずり出せれば、状況は大きく変わります。

大分商は「これ以上失点できない」という状況で平田を使うことになり、攻撃側にも冨岡から複数点を取る必要が生まれます。

英明の序盤の攻撃は、単なる先制点以上の意味を持っています。

吉川輝から松原蒼真、高田斗稀へつなぐ

大分商の米田に最も大きな負荷がかかるのは、英明の上位打線です。

2番吉川は香川大会で打率5割超。3番松原と4番高田には本塁打があります。

関東第一戦では吉川が7回に内野安打で出塁し、松原が3安打3打点と結果を残しました。

香川大会準決勝でも、9回に吉川が内野安打、松原が右前打、高田が死球と続いて無死満塁を作り、そこから同点へ追いついています。

香川大会決勝の延長10回でも、吉川の安打から松原、高田の連続適時打で勝ち越しました。

この並びには明確な再現性があります。

吉川が出る→松原が走者を進める、あるいは返す→高田まで続く。

英明がこの形を作れば、平田投入前に試合を動かせる可能性が高まります。

松本倫史朗という選択肢を使えるのも強み

冨岡の調子が良ければ、そのまま最後まで投げる形が理想でしょう。

ただし大分商が冨岡へ対応し始めた場合、英明には松本倫という選択肢があります。香川大会で4試合に先発した投手が控えていることは、短期決戦では大きな保険です。

大分商が「左腕冨岡攻略」に打線全体を合わせたタイミングで右腕へ交代すれば、再びタイミングを変えさせることもできます。

大分商が米田から平田への球速差を使うなら、英明も左右の違う投手を使える。

この投手層が、英明をわずかに本命とする材料になっています。

大分商で注目したい選手

大分商は平田だけを見ていると、チーム全体の強さを見落とします。

日本文理戦では平田自身が安打を打てなくても6得点しており、杉山、木村、伊東らが試合を動かしました。

平田玲翔は投手として試合の流れを変えられる

最大の注目選手はもちろん平田です。

自己最速152キロで、甲子園初戦でも150キロを超える球を投げています。

平田の速球が英明の上位打線にどこまで通用するかは大きな見どころです。

ただし、英明は秋から春に全国上位を経験しており、関東第一の投手陣とも対戦しています。

「150キロだから簡単に抑えられる」と考えるべきではありません。

直球を見せた後にスライダーなど変化球をどう使うか、カウント球と決め球をどう分けるかまで重要でしょう。

平田玲翔は打者としても無視できない

平田は大分商で2番指名打者に入るなど、打者としても中心です。スポーツナビのチーム概要でも「投打の中心」と紹介されています。

日本文理戦では安打が出ませんでした。

それでもチームが6点を取って勝ったことは、大分商にとってむしろ好材料です。

平田が打たなくても勝てた打線に、英明戦で平田自身の一本まで加われば得点力はさらに上がります。

左腕・冨岡に対して右打者の平田がどのような打席を見せるかにも注目です。

杉山巧真は初戦の勢いを持ち込めるか

日本文理戦で勝ち越し打を放ったのが杉山巧真です。

6回、一死二塁から左前適時打を放ち3-2。大分商が初めてリードを奪いました。

杉山の後には萱島も適時二塁打を放っています。

この5番、6番付近まで打線が機能すれば、冨岡は上位打線だけを警戒することができません。

大分商が勝つには、平田や木村など上位だけでなく、中軸以降からも走者を返す一本が必要になります。

木村颯汰と伊東大雅も得点の中心

日本文理戦では木村が6回の先頭で安打を放ち、その後に勝ち越し点が入りました。

伊東は7回、二死二、三塁から2点適時打を放っています。

大分商の強みは、一人だけを敬遠すれば攻撃が止まる形ではないことです。

冨岡にとっても、2番平田から木村、伊東、杉山まで続く部分をどう切るかがポイントになります。

英明で注目したい選手

英明はエース冨岡の印象が非常に強いチームですが、打線にも勝負強い選手が並んでいます。

とくに吉川、松原、高田の2~4番は、香川大会から「走者を作る、返す、さらに続く」という形を何度も作っています。

冨岡琥希は試合全体を支配できるか

冨岡が関東第一戦と同じ投球をすれば、英明がかなり有利になります。

9回104球という球数も優秀です。

1イニング平均にすれば12球弱で、無駄な四球がなかったからこそテンポ良く最後まで投げられました。

大分商は地方大会から2桁安打を続けています。

そこで冨岡がどの程度安打を許すかより、連打を許すかどうかを見たいところです。

大分商に毎回1安打を打たれてもゼロで抑えれば問題ありません。

逆に5回だけ3安打を集中され、小技や失策が絡めば一気に2~3点を失います。

冨岡対大分商打線は、安打数ではなく「安打を一つの回に集中させるか、分散させられるか」の勝負でもあります。

松原蒼真は最も勝負を避けたい打者

松原は関東第一戦で4打数3安打3打点。

最大の一打が1-1の7回、一死満塁からの走者一掃の二塁打でした。

一振りで試合を決められる打者です。

だからといって、大分商が毎打席避ければいいわけではありません。

後ろには4番高田がいます。

重要なのは、松原の前で走者をためないこと。

二死走者なしなら大胆に攻められますが、一死一、二塁なら投手はストライクを投げざるを得ません。

米田や平田にとって、松原との対戦はその打席が始まる前から始まっています。

吉川輝は英明打線の隠れたキーマン

打率や初戦の3安打だけを見ると松原が目立ちますが、試合展開を左右しそうなのが吉川です。

香川大会で打率5割超を記録した2番打者で、地方大会決勝の延長10回でも安打を放って無死満塁へ好機を広げています。

2番打者が高い確率で出塁すると、相手投手は非常に苦しくなります。

一塁に吉川、打席に松原、その後ろに高田という並びは英明の得点パターンそのものです。

大分商がロースコアへ持ち込むためには、吉川をいかに塁へ出さないかが重要になります。

高田斗稀まで抑えて初めて中軸を切れる

松原を抑えても、高田まで終わらなければ英明の攻撃は切れません。

香川大会決勝では松原の勝ち越し打に続き、高田も適時打を放っています。

松原に神経を使い過ぎた直後の打者という意味でも、高田は怖い存在です。

平田が松原へ150キロ超の直球を連発した後、高田に甘い変化球を投げてしまうような形は避けたいところです。

大分商打線が冨岡琥希を攻略する方法

この試合最大のテーマの一つが「大分商は冨岡を打てるのか」です。

関東第一を3安打に抑えた投手を相手に、正面から打ち合って5点、6点を取る想定は現実的ではありません。大分商自身もロースコアの接戦を狙っています。

大分商に必要なのは「攻略=大量得点」という考えを捨てることです。

冨岡から3点取れれば、平田を擁する大分商にとって十分勝利圏内に入ります。

狙いたい得点パターンは次のような形でしょう。

  • 単打で無死一塁を作り、俊足やバントで二塁へ進める
  • セーフティーバントで英明守備陣を動かす
  • 追い込まれる前の甘いストライクを逃さない
  • 三振を恐れて長打狙いにならず、反対方向にも打ち返す
  • 1イニングに安打と四球、失策を集中させて2点を取る

大分商は日本文理戦でも、セーフティーバントと悪送球をきっかけに反撃しました。

スタメンの半数以上が50メートル6秒台前半という走力があるなら、英明の内野陣に「少しでも速く処理しなければ」という意識を与えられます。

冨岡自身を完全に崩せなくても、守備まで含めてプレッシャーをかければ得点機は作れます。

大分商にとっての冨岡攻略とは、5点取ることではありません。

2~3点をもぎ取り、平田で守れる状況を作ることです。

英明打線が平田玲翔を攻略する方法

英明側から見ると、平田は明らかに警戒すべき投手です。

ただし、英明が勝つためには平田本人から大量得点を奪う必要はありません。

最も効果的なのは、平田が出てくる前に点を取ることです。

米田から2点を奪っておけば、平田に6回以降を無失点で抑えられても、冨岡が1点以内に抑えれば勝てます。

これが英明にとって最もシンプルな勝ち筋です。

平田登板後については、速球だけに狙いを絞り過ぎないことが重要でしょう。

日本文理戦でも、平田は8回に上位から3連打を浴びて失点しています。速球にタイミングが合えば、まったく打てない投手ではありません。

英明は秋、春と全国上位で試合を経験してきました。

速球を見て慌てず、ファウルで粘りながら変化球も含めて対応できれば好機はあります。

特に吉川、松原、高田の打順で平田を迎えられるかがポイントです。

試合展開を序盤・中盤・終盤で予想

  • 1~3回:米田が英明上位打線を抑えられるか
  • 4~6回:大分商打線が冨岡に対応し始めるか
  • 7~9回:平田対英明の吉川・松原・高田が最大の見どころ

大分商対英明は、どの時間帯でどちらが得点するかによって勝率が大きく動きそうです。

序盤、中盤、終盤に分けると、両校が狙う展開がより分かりやすくなります。

1~3回は大分商の米田が最大のポイント

序盤は英明がやや有利と見ます。

大分商は米田先発が本線と予想され、英明は吉川、松原、高田を含む上位打線が早い段階で一度回ってきます。

英明としては、ここで1点でも取っておきたいところです。

逆に大分商が3回まで0-0なら、大分商側の狙い通り。

平田を温存したまま試合を中盤へ運べるからです。

序盤終了時点で、

大分商0-0英明なら大分商にプラス。

大分商0-1英明なら想定内。

大分商0-3英明なら英明が大きく優勢。

この程度のイメージで見ておくとよいでしょう。

4~6回は大分商打線が冨岡へ対応できるか

大分商が日本文理戦で試合を変えたのも5~7回でした。

投手を一巡見て球筋に慣れ、ベンチにも情報が集まる中盤は、大分商が冨岡へ対応する最大のチャンスです。

初回は簡単に三者凡退でも問題ありません。

2巡目でファウルが増え、強い打球が出始めれば、大分商側へ流れが来ているサインです。

英明としては5回、6回に走者を出されても一気に2~3点を取られないことが重要になります。

7~9回は平田対英明中軸が最大の見どころ

接戦なら終盤は平田がマウンドに立っている可能性が高いでしょう。

大分商が1点リードしていれば、かなり理想に近い展開です。

英明が1点リードなら、冨岡が大分商の反撃を抑えられるか。

同点なら、平田と冨岡という両校の柱が1点を争う展開になります。

ここで最も見たいのが平田対吉川・松原・高田です。

この3人が7回以降に一度はまとまって回る可能性があります。

150キロ級の平田が押し切るのか、全国大会で経験を積んできた英明の上位打線が捉えるのか。

この直接対決が試合を決めても不思議ではありません。

大分商が勝つなら3-2か2-1を予想

大分商が勝つ場合は、ロースコアになる可能性が高いと見ます。

最も想像しやすいのは大分商3-2英明です。

米田が序盤を1失点程度で粘る。

大分商が中盤に冨岡から小技と連打で2点を奪う。

平田が登板し、終盤に英明が1点を返すものの、大分商も追加点を取り逃げ切る。

この形です。

もう一つは2-1

冨岡と平田が互いにほとんど点を与えず、守備やバント、走塁の一つで決まる展開です。

那賀監督が想定するロースコアの接戦に完全に持ち込めれば、大分商の勝率は事前予想の45%より高くなるでしょう。

英明が勝つなら3-2か4-1を予想

英明勝利の本命は3-2です。

冨岡が大分商打線を2点以内に抑え、英明が米田から先制。平田登板後は追加点が取れなくても、序盤のリードを守る形です。

もう一つ考えられるのが4-1

これは関東第一戦に近い試合展開です。

冨岡が大分商の安打を散発に抑え、英明打線が一度の満塁機などで3点をまとめて奪えば、スコアは一気に開きます。

英明は初戦でも6安打ながら4得点しており、少ない好機を得点へ変えました。

大分商としては、英明にビッグイニングを一度も作らせないことが大切です。

大分商が先制すれば予想はほぼ五分以上になる

  • 大分商が先制すると、平田を「追う展開」ではなく「守る展開」で投入できる。
  • 2-0前後で中盤に入れば、事前の英明55%という評価はほぼ五分以上まで動くと予想。

今回の予想では英明を55%としましたが、大分商が先制すれば状況は大きく変わります。

特に2-0で4回、5回を迎えた場合は、大分商を有利に見てもおかしくありません。

理由は平田を後ろに残せるからです。

英明は冨岡が好投していても、自分たちが点を取らなければ勝てません。

追いかける状態で150キロ級の平田が出てくれば、英明側の攻撃には大きなプレッシャーがかかります。

大分商が先制した場合は、さらに追加点を欲張り過ぎる必要もありません。

1点ずつ積み重ね、平田へつなぐ。

これができれば大分商の勝ちパターンです。

英明が2点先制すると一気に有利になる

  • 英明が2点を先行すると、大分商は冨岡から複数点を奪う必要が生まれる。
  • 大分商は平田の投入を早めざるを得ず、終盤までの投手運用も難しくなる。

逆に英明が先に2点を取れば、英明の勝率は大きく上がると予想します。

冨岡から2点差を追いかける必要が生まれるからです。

日本文理戦で大分商は0-2から逆転しているため、2点差そのものに弱いわけではありません。

ただし冨岡は前戦で関東第一を3安打に抑えた投手。

同じ2点差でも相手投手の性質が違います。

大分商は攻撃を急ぎやすくなり、俊足や小技を使う余裕も減ります。

英明にとって先制点は、単なる1点以上の価値を持つでしょう。

大分商と英明は結局どっちが強い?

チーム全体の完成度で比べるなら、現時点では英明をわずかに上と評価します。

秋の全国大会ベスト4、春のセンバツベスト8という実績に加え、冨岡と松本倫の投手陣、吉川、松原、高田を中心とした上位打線があります。

ただ、大分商にも英明にはない武器があります。

150キロを超える平田を途中から投入できること、地方大会から2桁安打が続いていること、スタメンの半数以上が50メートル6秒台前半であることです。

そのため、「総合力は英明がやや上でも、一試合で大分商が勝つ確率は十分高い」という評価になります。

高校野球ではこの違いが重要です。

リーグ戦なら総合力の高いチームが長期的には上へ行きやすくても、甲子園は一発勝負。

米田が好投する、セーフティーバントが決まる、平田が150キロ台で押し切る――この三つが重なれば、大分商は英明の全国経験を十分にひっくり返せます。

大分商対英明の予想でよくある疑問

大分商と英明の予想について、試合前に特に気になりやすいポイントを整理します。

単純に「どちらが強いか」だけでなく、先発やエース、得点パターンまで押さえておくと試合の見方がより分かりやすくなります。

大分商と英明はどっちが勝つ予想?

英明がわずかに勝つと予想します。

勝率イメージは英明55%、大分商45%で、本命スコアは英明3-2大分商です。

ただし差は小さく、大分商が先制して平田へリードしたままつなげれば、大分商有利へ変わるカードと見ています。

大分商対英明の先発は誰?

大分商は米田泰志が本命です。

県大会から全試合で先発し、前日にもブルペン調整を行っています。チームの基本形も米田から平田への継投です。

英明は冨岡琥希を本命と予想します。

ただし、香川大会で4試合に先発した松本倫史朗もいるため、英明の方が先発選択には幅があります。

大分商のエース平田玲翔は先発しないの?

平田はエースですが、大分商は米田を先発させて平田を後ろに置く形を基本としてきました。

日本文理戦でも米田が先発し、3回途中から平田が救援しています。

そのため、英明戦でも平田を最初から使わず、試合の勝負どころまで残す可能性が高いと予想します。

大分商は冨岡琥希を打てる?

簡単ではありません。

冨岡は関東第一戦で9回3安打、6奪三振、無四死球、自責点0でした。

ただし、大分商は地方大会から2桁安打を続け、機動力もあります。

大量得点ではなく、単打、バント、走塁を組み合わせて2~3点を取る可能性は十分にあります。

英明打線で最も注意すべき選手は?

初戦3安打3打点の松原蒼真が最大の警戒対象です。

ただし、2番吉川輝が香川大会で打率5割超で、4番高田斗稀にも長打力があります。

そのため、松原一人ではなく吉川、松原、高田の2~4番全体を抑えられるかが重要です。

大分商の一番の勝ち筋は?

米田が序盤を1失点以内で粘り、大分商が俊足と小技を使って冨岡から2~3点を奪い、平田へリードした状態でつなぐことです。

この形になれば、大分商が勝つ可能性はかなり高くなります。

英明の一番の勝ち筋は?

平田が出てくる前に米田から先制し、冨岡が大分商の連打を断つことです。

2-0程度のリードを奪った状態で中盤を迎えれば、英明はかなり戦いやすくなります。

大分商対英明の最終予想

最後に、大分商と英明の勝敗予想をまとめます。

本命は英明。ただし、ほぼ五分に近い接戦になるというのが最終評価です。

予想項目結論
勝敗予想英明がわずかに優勢
勝率イメージ英明55%-大分商45%
本命スコア英明3-2大分商
大分商勝利のスコア候補3-2、2-1
英明勝利のスコア候補3-2、4-1
大分商の先発予想米田泰志
英明の先発予想冨岡琥希
大分商の最大の武器平田玲翔+機動力
英明の最大の武器冨岡琥希+上位打線
最大の勝負どころ平田登板時点のスコア

英明を本命にした最大の理由は、冨岡が関東第一を3安打、無四死球で完投した安定感と、松本倫まで含めた投手層です。さらに吉川、松原、高田という2~4番の厚み、秋全国4強、春センバツ8強という全国経験があります。

それでも大分商を45%と高く評価したい理由は明確です。

地方大会から続く2桁安打、スタメンの半数以上が50メートル6秒台前半という機動力、そして試合途中から150キロ級の平田を投入できるという、英明にとって厄介な武器がそろっています。

しかも大分商の機動力は数字だけの話ではありません。

日本文理戦ではセーフティーバントで相手守備を動かし、悪送球を誘って反撃を開始しました。平田自身も、そうした泥臭いプレーで相手のミスを誘うことを自分たちの野球として挙げています。

だからこそ、大分商が冨岡から10安打する必要はありません。

四球が少ない冨岡から何とか一人出塁し、俊足とバントで進める。英明守備陣へプレッシャーをかけ、1点を奪う。

それを2回、3回と繰り返して平田へつなげればいいのです。

一方の英明は、大分商がその形へ入る前に先制したいところ。

吉川が塁へ出て、松原、高田へつながれば、香川大会で何度も見せてきた英明の得点パターンになります。

この試合は「平田と冨岡のどちらがすごいか」だけでは決まりません。

米田がどこまで英明打線を抑えるか。大分商が冨岡相手に足と小技を使えるか。吉川の出塁を松原、高田が得点につなげるか。そして平田が何対何の場面でマウンドに上がるか。

この四つがつながった先に勝敗があります。

試合前の予想としては英明3-2大分商

ただ、3回終了時点で0-0なら大分商の狙い通り。大分商が先制して平田までリードを守れば、その時点では事前予想を覆して大分商側が優勢になっても不思議ではありません。

反対に英明が序盤から2点を先行し、冨岡が大分商の上位打線を抑えていれば、英明の勝ちパターンです。

英明がわずかに優勢。しかし大分商にも明確な勝ち筋があり、1~2点差で最後まで決着が分からない。

大分商対英明は、そんな接戦を最も期待したくなるカードです。

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