※この記事は2026年8月8日の甲子園1回戦終了後の情報を中心に、8月13日の2回戦を迎える段階までの情報を反映しています。2回戦の試合結果は反映していません。
2026年夏の甲子園で、青森県代表の青森山田が初戦を突破しました。
8月8日に行われた1回戦では石川県代表の遊学館と対戦し、6対5で勝利。2024年夏のベスト4以来、2年ぶりとなる甲子園での白星を挙げています。
試合は青森山田らしい部分と、今後の課題が両方見えた一戦でした。
3回までに6点を奪う理想的な立ち上がりを見せた一方、4回以降は追加点を奪えず、遊学館に1点差まで追い上げられています。
それでも、手代森爽来、船橋雄星、川久保昂直と投手をつなぎ、最後までリードを守りました。
「青森山田の野球部はどんなチームなのか」「今年は誰が注目選手なのか」「甲子園でどこまで勝てそうなのか」と気になっている人も多いでしょう。
2026年の青森山田をひと言で表すなら、川久保昂直を投打の中心に置きながら、複数投手、切れ目の少ない打線、機動力、試合中の修正力を組み合わせて勝つ総合力型のチームです。
遊学館戦でも、本塁打による大量得点ではありませんでした。
盗塁、送りバント、セーフティースクイズ、適時打を組み合わせて6点を奪い、投手陣も3人の継投で勝利しています。地方大会で見えていたチームカラーが、甲子園でもそのまま表れました。
この記事では、青森山田野球部の特徴、投手陣と打線の強さ、育成体制、チーム文化、甲子園メンバー、注目選手、兜森崇朗監督、遊学館戦の勝因、次戦となる東日大昌平戦のポイントまで詳しく紹介します。
- 青森山田はどんなチームなのか
- 甲子園1回戦・遊学館戦の勝因と課題
- 投手陣・打線・注目選手の特徴
- 育成体制と「野球の前の野球」というチーム文化
- 2回戦・東日大昌平戦で注目したいポイント
青森山田の野球部はどんなチームなのか
青森山田について「強豪校」「打線が強い」と説明するだけでは、2026年のチームの特徴は十分に伝わりません。
今年のチームで特に重要なのは、突出した一人だけに頼るのではなく、試合ごと、場面ごとに役割を変えながら勝てることです。
バーチャル高校野球のチーム紹介でも、タイプの違う投手をそろえて継投で試合をつくり、レギュラーに高打率の選手が並ぶこと、誰が出ても役割を果たせることが強みとして挙げられています。
投打の厚みと対応力で勝つ総合力型
青森山田には、分かりやすい中心選手がいます。
背番号1の左腕・川久保昂直です。
ただし、「川久保が抑え、川久保が打たなければ勝てない」というチームではありません。
先発には手代森爽来、船橋雄星、山田勇翔らがおり、相手打線や試合間隔によって投手を変えられます。
打線でも川久保だけでなく、稲見抱夢、田中煌士、沖野悠雅、藤川哲、向井那々瀬、木村寿来らが役割を分担しています。
2026年の青森山田を見るうえで、特に押さえておきたい特徴は次の通りです。
- 川久保を1番打者と投手の両方で生かせる
- 先発から救援まで複数投手を起用できる
- 中軸だけでなく6番、7番、9番からも得点の起点をつくれる
- 本塁打に頼らず、盗塁、犠打、スクイズを使って得点できる
- リード時と劣勢時の両方で試合を壊さず、終盤まで勝ち筋を残せる
この特徴は、青森大会決勝と甲子園1回戦で違う形となって表れました。
青森大会決勝では弘前学院聖愛に1対4とリードされながら追いつき、延長10回に5対4でサヨナラ勝ちしました。
一方、甲子園1回戦では3回までに6対0とリード。
その後は遊学館に追い上げられましたが、最後まで1点のリードを守り切りました。
つまり、追う試合でも、追われる試合でも勝ったことになります。
この二つの試合を見るだけでも、2026年の青森山田が一つの勝ち方しか持たないチームではないことが分かります。
甲子園1回戦で遊学館に6対5で勝利
青森山田は遊学館に6対5で勝利。3回までに6点を先行し、手代森爽来→船橋雄星→川久保昂直の継投で1点差を守りました。
青森山田が2026年夏の甲子園で最初に対戦したのは、石川県代表の遊学館でした。
遊学館は11年ぶり7回目の出場。石川大会では日本航空石川、小松大谷、金沢を破って代表になったチームです。日本高等学校野球連盟の代表校一覧では、青森山田が2年ぶり13回目、遊学館が11年ぶり7回目の出場とされています。
試合は序盤から大きく動きました。
初回に藤川哲が2点適時打
青森山田は1回裏、1番の川久保が遊撃への内野安打で出塁しました。
2番の稲見が送りバントを決め、田中の一ゴロで川久保が三塁へ進みます。
二死三塁から4番の沖野が四球で出塁すると、一塁走者の沖野が盗塁。
二死二、三塁となったところで、5番の藤川哲が中前へ2点適時打を放ちました。
初回の得点過程は、青森山田の攻撃をよく表しています。
川久保の出塁、稲見の犠打、沖野の四球と盗塁、藤川の適時打。
本塁打は一度も必要ありません。
相手投手と守備へ少しずつ負担をかけ、二死から2点を奪いました。
川久保のセーフティースクイズで3点目
2回裏にも青森山田は攻撃を続けます。
一死一、三塁で1番の川久保がセーフティースクイズを成功させ、3対0としました。
川久保は投手として注目される選手ですが、打席で長打を狙うだけではありません。
状況に応じてバントを選び、得点を増やす役割も担います。
1番打者がこうした小技まで使えることは、相手守備にとって厄介です。
前進守備をすれば通常のヒッティングで抜かれる可能性があり、下がればスクイズやセーフティーバントを使われます。
向井と木村の連続適時打で6対0
3回裏には、田中の内野安打と沖野の死球から好機をつくりました。
二死一、二塁で6番の向井那々瀬が右前適時打を放ち、4対0。
続く木村寿来の打席では一塁走者の向井が盗塁し、二、三塁から木村が左前へ2点適時打を放ちました。
これで6対0です。
この回で重要なのは、得点した打者が6番と7番だったことです。
上位打線が走者を出しても、中軸だけで攻撃が終わらず、その後ろの打者が返しました。
向井は遊学館戦で4打数2安打1打点。青森大会でも5試合すべてで安打を記録しており、夏を通じて安定した打撃を続けています。
6対0から6対5まで迫られたことも重要な材料
青森山田にとって、遊学館戦は「6点を取って快勝した試合」ではありません。
むしろ今後を考えるなら、6対0から6対5まで追い上げられた過程を見ることが重要です。
4回に一挙4点を失った
3回まで無失点だった手代森は、4回に遊学館打線につかまりました。
内野ゴロの間に1点を失い、さらに相原陽斗の適時打、高磯空汰の2点適時三塁打によって、6対4まで追い上げられます。
手代森の投手成績は3回3分の2、77球、被安打4、4失点でした。
ただし、味方守備の失策も絡み、自責点は0です。
数字だけを見て「手代森が4失点した」と評価すると、試合内容を正確に捉えられません。
甲子園では守備のミスを強豪校が逃してくれません。
投手が打たれたかどうかだけでなく、一つの失策や送球、捕球の乱れが失点へどうつながったかを見る必要があります。
船橋雄星が流れを止めた
手代森の後を受けたのは、2年生左腕の船橋雄星です。
船橋は2回3分の2を投げ、被安打0、1失点。
ヒットを許さず、6対4まで迫っていた試合をいったん落ち着かせました。
7回に1点を失っていますが、船橋自身が連打を浴びたわけではありません。
大量リードが一気に縮まった直後に登板し、相手打線の勢いを抑えた役割は小さくありません。
青森山田の投手陣を見るとき、川久保の成績ばかりに目が向きます。
しかし、川久保を勝負どころまで残すためには、その前を投げる手代森や船橋の存在が必要です。
川久保が最後の2回3分の2を無失点
7回、遊学館が6対5まで追い上げたところで川久保が登板しました。
川久保は2回3分の2を投げ、被安打3、奪三振3、無失点。
1点差のまま最後までリードを守りました。
決して走者を一人も出さない完璧な内容ではありません。
だからこそ、価値があります。
一打同点、一長打で逆転される状況でも、走者を背負いながら最後の一本を許しませんでした。
青森大会決勝では追いつくまで相手の追加点を防ぎ、甲子園ではリードを守る。
川久保は異なる状況で救援の仕事を果たしています。
初戦勝利から分かった青森山田の強み
遊学館戦以前にも青森山田の特徴はある程度見えていました。
しかし、地方大会と甲子園では相手のレベルも球場の雰囲気も違います。
全国大会の初戦でも同じ野球ができたことで、2026年のチームカラーがよりはっきりしました。
小技と走塁を本当に使える
遊学館戦で青森山田は3盗塁を記録しました。
さらに稲見の送りバント、川久保のセーフティースクイズも得点につながっています。
特に注目したいのは、単に「足が速い選手がいる」のではなく、走塁が次の打者の打点につながっていることです。
沖野が盗塁して二、三塁となり、藤川が2人を返しました。
向井が盗塁して二、三塁となり、木村が2人を返しました。
走ったこと自体に価値があるのではありません。
塁を一つ進めることによって、単打で2人が生還できる状況をつくっています。
下位打線まで得点に参加する
遊学館戦では、5番藤川が2打点、6番向井が1打点、7番木村が2打点でした。
残る1点は1番川久保のスクイズです。
4番の沖野は打点を記録していません。
それでも青森山田は6点を奪いました。
これは相手にとって非常に守りにくい打線です。
4番だけを歩かせても5番が返し、5番を抑えても6番、7番が続きます。
実際、バーチャル高校野球も大会前のチーム紹介で、切れ目の少ない打線と選手層を青森山田の特徴として挙げています。
投手交代によって試合を立て直せる
遊学館戦では手代森、船橋、川久保の3投手が登板しました。
一人の投手が完投する野球なら、先発がつかまった時点で試合が苦しくなります。
青森山田の場合、右腕から左腕、さらに川久保へと投手を替えられます。
相手打者からすれば、せっかく手代森の球筋へ慣れても船橋へ変わり、さらに川久保へ対応し直さなければなりません。
甲子園で勝ち上がれば、登板間隔も短くなります。
複数投手を実戦で使いながら初戦を突破できたことは、次戦以降を考えても大きな材料です。
初戦で見えた課題は4回以降の攻撃
- 4回以降は追加点を奪えなかった
- 石坂和享に5回1安打・7三振・無得点に抑えられた
- 大量リード後も「次の1点」を取り切る攻撃が必要
6対5という結果から、「投手陣が追い上げられたこと」だけを課題と考えがちです。
しかし、もう一つ見逃せないのが攻撃です。
青森山田は3回までに6点を奪った後、4回から8回まで無得点でした。
遊学館の石坂和享に抑えられた
遊学館は3番手として石坂和享を投入しました。
石坂は5回を投げ、青森山田打線を被安打1、奪三振7、無失点に抑えています。
つまり、青森山田は序盤に相手の先発・救援を攻略したものの、石坂へ交代してから攻撃が止まりました。
この経験は次戦以降に重要です。
甲子園では一人の好投手が試合を一変させます。
地方大会で打率が高かったからといって、全国レベルの好大会で打率が高かったからといって、全国レ投手から簡単に連打できるわけではありません。
6点取った後も次の1点が必要だった
結果だけを見れば、6点で勝っています。
ただし、7回に6対5まで迫られたことを考えると、4回以降に1点でも追加できていれば試合展開はかなり変わりました。
須藤彪主将も2回戦前、「前回の試合では終盤、打ちあぐねてしまった部分がある」と振り返り、最後まで粘り強い野球をしたいと話しています。
地方大会で打率が高かったからといって、全国レベルの好投手から簡単に連打できるわけではありません。
青森山田が甲子園でさらに勝ち進むためには、序盤の大量得点だけでなく、相手の2番手、3番手投手から終盤に1点を取り切る攻撃が必要です。
青森大会でも見せていた投打の安定感
甲子園初戦だけを見て今年の強さを判断する必要はありません。
青森山田は夏の青森大会でも、異なる展開の試合を勝ち抜いてきました。
決勝では弘前学院聖愛を延長10回タイブレークの末、5対4で破り、2年ぶり13回目の夏の甲子園出場を決めました。
| 回戦 | 対戦相手 | スコア | 試合内容 |
|---|---|---|---|
| 2回戦 | 弘前中央 | 12対2 | 5回コールド |
| 3回戦 | 八戸工 | 8対0 | 7回コールド |
| 準々決勝 | 三沢商 | 8対1 | 8回コールド |
| 準決勝 | 八戸工大一 | 9対0 | 8回コールド |
| 決勝 | 弘前学院聖愛 | 5対4 | 延長10回タイブレーク |
| 甲子園1回戦 | 遊学館 | 6対5 | 1点差を継投で逃げ切り |
決勝までの4試合はすべてコールド勝ちでした。
ところが決勝は、それまでとはまったく違う接戦です。
さらに甲子園初戦も1点差になりました。
大会終盤に入って接戦が続いていることは、全国大会へ向けて非常に意味があります。
大量得点でしか勝った経験がないチームより、1点を争う緊張感を経験しているからです。
青森山田の投手陣は川久保一人ではない
青森山田の投手陣を語るとき、中心となるのは川久保昂直です。
しかし、甲子園初戦で改めて明らかになったのは、川久保を最後まで残すための投手がいることでした。
川久保昂直は投打の中心
川久保は左投げ左打ちの3年生です。
2026年夏は背番号1をつけ、投手として先発と救援の両方を担います。
打者としては1番の指名打者で起用され、遊学館戦では第1打席で内野安打を放つと、2回にはセーフティースクイズで打点を挙げました。
投手としては2回3分の2を無失点。
初戦から「打って、送って、投げる」という川久保の多面性が出ています。
ただし、川久保の能力が高いからこそ、使い方は難しくなります。
毎試合長いイニングを投げれば、打撃や走塁を含めた疲労が蓄積します。
勝ち上がるためには、川久保を必要な場面まで残せるかが重要です。
手代森爽来は先発を任される2年生右腕
手代森爽来は2年生ながら、青森山田の先発候補として起用されています。
遊学館戦でも甲子園初戦の先発を任されました。
3回までは無失点に抑えましたが、4回に守備の乱れも絡んで4失点。
それでも、大舞台の先発を経験できた意味は大きいでしょう。
そして2回戦の東日大昌平戦でも、手代森が先発として登録されています。
甲子園でも続けて先発を任されていることから、首脳陣が川久保を救援へ残しながら試合を組み立てる方針がうかがえます。
船橋雄星が中継ぎとして機能
船橋雄星は2年生の左腕です。
遊学館戦では手代森の後を受け、2回3分の2を被安打0でつなぎました。
川久保につなぐまでの「橋渡し」ができる投手がいると、継投の自由度が大きく上がります。
手代森が5回まで投げられれば船橋を挟まず川久保へつなぐこともでき、早い回に先発が苦しめば船橋を長めに使うこともできます。
山田勇翔と守凛心も控える
甲子園メンバーには、左腕の山田勇翔、右腕の守凛心も登録されています。
特に山田は、2回戦前日の練習でも川久保、手代森とともに投球フォームを確認していたことが報じられています。
初戦で登板していない投手も準備しているため、青森山田の継投は手代森、船橋、川久保だけに固定されているわけではありません。
甲子園で日程が進むほど、この投手層が重要になります。
青森山田打線は1番から7番まで得点に絡める
青森山田打線は「強打者が並ぶ」というより、打者ごとの役割がつながっていることが特徴です。
遊学館戦の先発メンバーは、1番川久保、2番稲見、3番田中、4番沖野、5番藤川、6番向井、7番木村、8番坂本、9番郡司でした。
1番川久保から得点パターンが始まる
1番の川久保が塁へ出れば、2番稲見が送ることができます。
実際に遊学館戦の初回は、この形から先制点につながりました。
川久保には長打を狙う打撃もありますが、1番に置くことで打席数を増やし、初回から相手へプレッシャーをかけられます。
さらに投手として途中登板するため、打席で相手打者や相手バッテリーの反応を直接確認できる点も独特です。
稲見抱夢はつなぎと強打を両立
2番の稲見は2年生の遊撃手です。
遊学館戦では安打こそ出ませんでしたが、初回に送りバントを成功させ、川久保を二塁へ進めました。
青森大会決勝では同点となる2点適時打を放っており、単なる犠打要員ではありません。
必要なら送り、好機なら自ら走者を返せる2番です。
高校野球で2番に強打者を置くチームが増える中、青森山田も「送るだけの2番」ではなく、複数の選択肢を持たせています。
田中煌士は簡単に打席を終わらせない
3番の田中煌士は中堅を守る左打者です。
遊学館戦では4打数1安打。
3回には内野安打で出塁し、相手の悪送球もあって二塁へ進み、3点を追加する攻撃のきっかけをつくりました。
青森大会決勝では延長10回にサヨナラ犠牲フライを放っています。
自分の安打数だけでなく、走者を進める、返すという仕事をできることが田中の強みです。
沖野悠雅は4番捕手として攻守を支える
4番の沖野悠雅は、遊学館戦で2打数1安打、1四球、1死球。2得点し、盗塁も1つ記録しました。
打点はありませんでしたが、3度出塁して攻撃に関わっています。
4番は本塁打や打点だけで評価されがちですが、後ろに藤川、向井、木村がいる青森山田では、沖野が出塁すること自体に価値があります。
捕手としては手代森、船橋、川久保の3投手をリードし、1点差の試合を最後までまとめました。
藤川哲は初戦の先制打を放った5番
藤川哲は遊学館戦で4打数1安打2打点。
その1安打が初回の先制2点適時打でした。
4番沖野が歩かされた後に藤川が打てることで、相手は沖野との勝負を簡単に避けられません。
次戦の東日大昌平には右腕・照沼佑崇がいます。
ABAの分析では、照沼は初戦で左打者を23打数2安打に抑えた一方、右打者には9打数4安打を許しました。
青森山田は1番から3番まで左打者が並ぶため、沖野や藤川といった右打者へ走者を置いてつなげるかがポイントになると分析されています。
向井那々瀬は夏を通じて好調
向井は遊学館戦で4打数2安打1打点。
3回には右前適時打を放ち、その後盗塁も成功させました。
青森大会では5試合すべてで安打を記録しており、甲子園初戦でも2安打。
次戦の見どころでも、青森山田の注目打者として挙げられています。
6番打者がこれだけ安定して出塁できると、相手は4番、5番だけを警戒できません。
木村寿来は下位にいる勝負強い打者
木村は遊学館戦で4打数1安打2打点。
3回二死二、三塁から左前適時打を放ち、4対0から6対0へリードを広げました。
7番で2打点を挙げたことは、青森山田の打線の厚みを象徴しています。
木村が出塁すれば8番、9番を経由して再び川久保へ打順が戻ります。
相手投手にとっては、下位打線でも気を抜けません。
本塁打に頼らない得点力が甲子園でも通用した
青森山田は青森大会で本塁打を量産して勝ち上がったチームではありません。
そして甲子園1回戦でも本塁打は0本でした。
それでも6得点しています。
遊学館戦での6点の取り方を整理すると、チームの狙いがよく分かります。
- 川久保が内野安打で出塁し、稲見の犠打で進塁
- 沖野の四球と盗塁で二、三塁をつくり、藤川が2点適時打
- 川久保のセーフティースクイズで追加点
- 田中と沖野が出塁し、向井が適時打
- 向井が盗塁して二、三塁とし、木村が2点適時打
長打一本で4点を取る攻撃ではありません。
一人ずつ塁を進め、次の打者が仕事をすることで得点しています。
甲子園ではホームランを打てる打者が注目されますが、毎試合本塁打が出るわけではありません。
むしろ相手の好投手から少ない走者をどう得点へ変えるかが、勝ち上がるほど重要になります。
その意味で、青森山田が初戦から犠打、盗塁、スクイズを使って得点できたことには価値があります。
守備は初戦の3失策をどう修正するか
遊学館戦で青森山田は8安打6得点を記録しました。
一方、守備では3失策を記録しています。
青森大会では守備の安定感も強みになっていましたが、甲子園初戦では守備のミスが失点につながりました。
投手の自責点との違いを見る
手代森は4失点していますが、自責点は0です。
これは失策がなければ防げたと記録上判断される失点が含まれていることを意味します。
そのため、「投手陣が5失点したから投手力が弱かった」と単純に評価することはできません。
むしろ次戦へ向けた課題は、投手が打ち取った打球を確実にアウトへできるかです。
甲子園では相手も走塁への意識が高く、わずかな送球の乱れで一つ先の塁へ進まれます。
2回戦前も守備練習を重点的に確認
8月12日の2回戦前日練習では、青森山田の内野手がゴロ捕球の基礎を入念に確認し、その後に守備練習を行ったことが報じられています。
外野手も守備練習を行い、投手陣はフィールディングまで確認しました。
初戦の反省点を踏まえれば、守備を確認したことは自然です。
次戦で失策を減らせるかは、単なる守備率以上に重要なポイントになります。
秋から夏までに勝ち方を増やしてきた
2026年の青森山田は、最初から全国大会で勝てる完成形だったわけではありません。
秋、春、夏と試合を重ねる中で、勝ち方を増やしてきました。
夏は大量得点だけでなく接戦も勝利
地方大会では4試合連続コールド勝ち。
ところが決勝は1対4の劣勢から追いつき、延長10回に5対4で勝利しました。
甲子園初戦では逆に、6対0から6対5まで迫られながら逃げ切りました。
この二試合は正反対です。
青森大会決勝は「追いつく試合」。
甲子園初戦は「逃げ切る試合」。
どちらも最後は1点差です。
勝ち上がるには、理想の展開だけでなく、予想と違う展開になったときに試合を立て直す力が必要です。
青森山田は夏の重要な試合で、その両方を経験しています。
青森山田の強さを支える育成体制
青森山田という学校名を聞くと、全国から有力選手が集まる強豪校というイメージを持つ人もいるでしょう。
しかし、高校3年間だけを切り取ると、チームづくりの一部しか見えません。
青森山田には中学校年代から続く育成環境があります。
中学校年代から硬式野球に取り組める
青森山田リトルシニアでは、中学校年代から硬式野球へ取り組み、高校以降でも活躍できる選手を育成しています。
高校の主力にも同じ育成環境を経験した選手が含まれています。
中学時代から同じ考え方でプレーしてきた選手が高校の中心へ入れば、守備連係や試合中の判断を共有しやすくなります。
一方、現在のチームは系列出身者だけで構成されているわけではありません。
異なる地域や中学チームから加入した選手も競争へ加わります。
中学からの継続性と、高校から加わる選手の刺激が両方あることが、選手層につながっています。
「野球の前の野球」を大切にするチーム文化
- 日常生活を整える
- 挨拶・礼儀を大切にする
- 準備と自分の役割を徹底する
青森山田野球部を知るうえで、成績だけでは見えない言葉があります。
それが「野球の前の野球」です。
2024年に甲子園出場を決めた際にも、学校側は「野球の前の野球」を徹底して甲子園へ向かうと発信しています。
これは、試合の技術以前に、日常生活、挨拶、礼儀、準備、自分の役割を大切にする考え方です。
もちろん、生活態度が良ければ自動的に150キロの直球を打てるわけではありません。
「野球の前の野球」は技術の代わりではありません。
高い技術を試合で安定して発揮するための土台と考える方が分かりやすいでしょう。
甲子園のような大舞台では、一つの失策、一つの判定、一つの四球で感情が揺れます。
そのときに次のプレーへ切り替えられるか。
6対0から6対5まで追い上げられた遊学館戦で、最後まで逆転を許さなかったことにも、普段から積み上げてきた準備が表れています。
青森山田の甲子園メンバー
2026年夏の甲子園では、川久保をはじめ、手代森、船橋、山田、守と複数の投手がベンチ入りしています。
1回戦と2回戦の登録選手情報から確認できる主なメンバーは次の通りです。
| 背番号 | 選手名 | 学年 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| 1 | 川久保昂直 | 3年 | 投手・指名打者 |
| 2 | 沖野悠雅 | 3年 | 捕手 |
| 3 | 藤川哲 | 3年 | 内野手 |
| 4 | 郡司宙弥 | 3年 | 内野手 |
| 5 | 坂本陸 | 2年 | 内野手 |
| 6 | 稲見抱夢 | 2年 | 内野手 |
| 7 | 木村寿来 | 3年 | 外野手 |
| 8 | 田中煌士 | 3年 | 外野手 |
| 9 | 向井那々瀬 | 3年 | 外野手 |
| 10 | 手代森爽来 | 2年 | 投手 |
| 11 | 山田勇翔 | 2年 | 投手 |
| 12 | 守凛心 | 2年 | 投手 |
| 13 | 船橋雄星 | 2年 | 投手 |
| 14 | 佐藤蓮太郎 | 3年 | 捕手 |
| 15 | 田牧竜之介 | 3年 | 内野手 |
| 16 | 斎藤大河 | 2年 | 内野手 |
| 17 | 工藤仁誠 | 2年 | 内野手 |
| 18 | 上田悠悟 | 3年 | 外野手 |
| 19 | 大湯彪琉 | 2年 | 外野手 |
| 20 | 須藤彪 | 3年 | 外野手・主将 |
甲子園では須藤彪が主将を務めています。
須藤は試合前にも、最後まで青森山田らしい粘り強い野球をしたいと話しており、ベンチを含めてチームをまとめています。
青森山田の甲子園スタメン
遊学館との1回戦で、青森山田は次のスタメンを組みました。
| 打順 | 守備 | 選手名 | 学年 |
|---|---|---|---|
| 1 | 指名打者 | 川久保昂直 | 3年 |
| 2 | 遊撃 | 稲見抱夢 | 2年 |
| 3 | 中堅 | 田中煌士 | 3年 |
| 4 | 捕手 | 沖野悠雅 | 3年 |
| 5 | 一塁 | 藤川哲 | 3年 |
| 6 | 右翼 | 向井那々瀬 | 3年 |
| 7 | 左翼 | 木村寿来 | 3年 |
| 8 | 三塁 | 坂本陸 | 2年 |
| 9 | 二塁 | 郡司宙弥 | 3年 |
| 投手 | 投手 | 手代森爽来 | 2年 |
2回戦の東日大昌平戦でも、1番から7番は同じ並びで、8番坂本、9番郡司、先発手代森という布陣が組まれています。
つまり首脳陣は、初戦で6点を奪った基本形を大きく変えていません。
終盤に打線が止まった課題はありますが、序盤に機能した打順そのものへの評価は高いと考えられます。
指名打者制度で川久保を最大限に生かせる
2026年の高校野球を見るうえで重要なのが、指名打者制度です。
青森山田は川久保を1番の指名打者で先発させ、試合途中から投手へ移す運用をしています。
遊学館戦でも川久保は「指名打者→投手」として出場しました。
この方法なら、川久保を登板前から打線へ入れられます。
他の投手が先発している間も1番打者として攻撃へ参加し、必要な場面になればマウンドへ上げられます。
遊学館戦ではまさに、この仕組みが機能しました。
川久保は初回に出塁し、2回にスクイズを成功させ、7回途中から投手としてリードを守っています。
従来なら「投手として温存すると打席に立てない」という場面でも、現在は打撃力を最初から使えます。
青森山田にとって指名打者制度は、単に投手の代わりに打者を一人増やす制度ではありません。
川久保という投打の中心選手を、最も柔軟に使うための仕組みになっています。
指名打者で先発し、必要な場面から投手へ移れるため、打撃力を最初から使いながらエースを勝負どころまで温存できます。
青森山田の注目選手
甲子園1回戦までを見ると、注目すべき選手は川久保だけではありません。
投手、捕手、内野、外野にそれぞれ試合を動かせる選手がいます。
川久保昂直|打って送って抑える投打の中心
川久保は1回戦で3打数1安打1打点。
2回のセーフティースクイズで追加点を挙げ、投手として2回3分の2を無失点に抑えました。
甲子園でも打者と投手の両面で結果を残したことで、相手チームは川久保に対して二つの準備が必要になります。
打者としてどう抑えるか。
そして投手としてどう攻略するか。
一人の選手が相手の試合前準備に与える影響が大きいことも、川久保の価値です。
向井那々瀬|現在の打線で最も状態が良い打者の一人
向井は甲子園初戦で2安打1打点。
青森大会5試合でもすべて安打を放っています。
6番という打順ですが、現在の状態を考えれば中軸と同じくらい警戒される存在です。
3回の適時打後には盗塁も決め、木村の2点適時打につなげました。
安打だけでなく走塁まで得点へ結びつけています。
藤川哲|甲子園で最初の得点を生んだ5番
藤川は遊学館戦の初回、二死二、三塁から中前へ2点適時打。
2026年夏の甲子園における青森山田の最初の得点を生みました。
東日大昌平戦では、右腕・照沼に対して右打者が鍵になる可能性があります。
1番から3番の左打者が走者を出し、右打者の沖野や藤川へつなげられるかが注目です。
沖野悠雅|打線と投手陣の両方を動かす4番捕手
沖野は甲子園初戦で3度出塁し、2得点、1盗塁。
捕手としては3人の投手をリードして1点差を守りました。
青森山田の試合を見るとき、沖野の打撃成績だけを見るのはもったいありません。
投手交代後に配球をどう変えるのか。
相手がバントや盗塁を使う場面でどう守備を動かすのか。
捕手として試合全体へ与える影響にも注目です。
木村寿来|7番から試合を決められる
木村は初戦で2点適時打。
7番打者が3回までの6点目を生み出しました。
木村のような打者が下位へいるからこそ、相手投手は中軸を抑えただけでは安心できません。
全国大会では上位打線が徹底的に研究されます。
そのとき、6番や7番から得点できるかがチームの勝敗を左右します。
兜森崇朗監督はどんな監督なのか
青森山田を率いるのは兜森崇朗監督です。
2026年夏のチームでも、複数投手を使いながら試合を組み立てています。
バーチャル高校野球のチーム紹介でも、監督は兜森崇朗、チームの特徴はタイプの異なる投手による継投と紹介されています。
継投を前提に試合を考える
遊学館戦では、手代森が4回途中まで投げ、船橋へ交代。さらに終盤に川久保を投入しました。
重要なのは、「エースが打たれたから仕方なく交代した」のではないことです。
川久保を指名打者に置いた時点で、途中登板も想定した布陣です。
試合前から複数投手をどこで使うか選択肢を持ち、状況によって投入する。
現在の青森山田は、継投そのものをチーム戦術にしています。
選手自身の判断も生かす
青森山田では、監督からのサインだけでなく、選手が試合状況を判断する野球も重視されてきました。
2024年夏の甲子園でも、選手自身が守備位置を見てセーフティーバントを選択した場面がありました。
2026年のチームでも、走塁、犠打、スクイズなど、相手守備の動きを見ながらプレーする場面が多くあります。
ただし、自由にプレーすることと好き勝手にプレーすることは違います。
各選手が同じ判断基準を持って初めて、走者と打者の動きがかみ合います。
日常から状況判断を積み重ねていることが、青森山田の攻撃の細かさにつながっています。
青森山田野球部の甲子園実績
青森山田野球部は1954年創部。
夏の甲子園には1993年に初出場しました。
1995年夏には尼崎北を7対6で破り、甲子園初勝利。
1999年には九州学院、東福岡、日田林工を破ってベスト8へ進出しました。
その後も2005年、2006年、2008年などに勝利を重ねています。
2024年には学校史に残る躍進がありました。
春の選抜でベスト8へ進出し、夏は長野日大、石橋、滋賀学園を破って春夏通じて初のベスト4。
準決勝では京都国際に2対3で敗れました。
2026年夏は遊学館に6対5で勝ったことで、夏の甲子園通算勝利数をさらに伸ばしています。
| 年 | 主な甲子園成績 |
|---|---|
| 1993年夏 | 夏の甲子園初出場 |
| 1995年夏 | 甲子園初勝利、3回戦進出 |
| 1999年夏 | ベスト8 |
| 2005年夏 | 3回戦進出 |
| 2006年夏 | 3回戦進出 |
| 2008年夏 | 3回戦進出 |
| 2017年夏 | 3回戦進出 |
| 2024年春 | ベスト8 |
| 2024年夏 | ベスト4 |
| 2026年夏 | 遊学館を破り初戦突破 |
1999年のベスト8から2024年のベスト4まで長い時間がありました。
しかし現在は、2024年春ベスト8、同年夏ベスト4、2026年夏初戦突破と、全国大会で勝つ経験が再び積み重なっています。
単に「甲子園へ出ること」が目標ではなく、甲子園で勝ち進むことを現実的に目指せるチームになっています。
2回戦は東日大昌平との東北勢対決
初戦を突破した青森山田は、2回戦で福島県代表の東日大昌平と対戦します。
東日大昌平は2026年夏が初出場。
1回戦では北北海道代表の白樺学園に2対1で勝ち、甲子園初勝利を挙げました。
対戦時点で注目されるのは、エース右腕の照沼佑崇です。
照沼は白樺学園戦で9回を投げて1失点。
141球を投げ、被安打6、奪三振7で完投しています。
最速148キロの照沼をどう攻略するか
照沼の最速は148キロ。
ABAの分析によると、白樺学園戦では左打者を23打数2安打に抑えた一方、右打者には9打数4安打を許しました。
青森山田は1番川久保、2番稲見、3番田中と左打者が3人続きます。
ここが最初のポイントです。
上位の左打者が完全に抑え込まれると、沖野や藤川へ走者を置いて回せません。
反対に四球や単打でも出塁できれば、右打者の4番沖野、5番藤川へ得点圏でつなげられます。
青森山田投手陣は四球を減らしたい
東日大昌平は白樺学園戦で多くの安打を放ったわけではありません。
初戦は2安打で2得点し、四球で出た走者を得点へつなげています。
青森山田から見れば、不用意な四球を出さないことが重要です。
打たれて走者を出すのと、自ら四球で走者を出すのでは意味が違います。
特に1点を争う試合では、先頭打者への四球が送りバントから得点へ直結します。
守備の修正が勝敗を左右する
遊学館戦で青森山田は3失策。
2回戦前には内野手が基礎的なゴロ捕球を確認しています。
東日大昌平は少ない安打でも得点できるチームです。
青森山田が守備で余分な走者を与えると、相手の得意な展開へ持ち込まれる可能性があります。
2回戦で注目したい点は次の通りです。
- 手代森が序盤からストライク先行で投げられるか
- 川久保、稲見、田中の左打者3人が照沼から出塁できるか
- 沖野と藤川の右打者へ走者を置いて回せるか
- 遊学館戦で3失策だった守備を修正できるか
- 初戦で止まった4回以降にも追加点を取れるか
初戦では序盤の6点を守りました。
2回戦では相手エースの力量を考えると、最初から6点を取れるとは限りません。
1対0、2対1のような試合も想定し、一つの四球、一つの進塁、一つの守備を大切にする必要があります。
青森山田に考えられる不安材料
- 4回以降の追加点不足
- 投打を担う川久保への負担
- 甲子園初戦で3失策だった守備
初戦を突破したことでチームへの期待は高まっています。
それでも、勝った試合だからこそ課題を見ておく必要があります。
追加点を奪えない時間が長かった
遊学館戦は3回終了時点で6対0でした。
その後、青森山田は追加点を奪えませんでした。
相手の石坂が好投したことが最大の理由ですが、甲子園で勝ち上がれば同じレベル、あるいはそれ以上の投手と対戦します。
先発を攻略した後、救援投手へどう対応するか。
これは今後も課題になります。
川久保への負担
川久保は1番打者として打席に立ち、走塁し、途中から投手として登板します。
遊学館戦では投手として54球を投げました。
1試合だけなら問題にならなくても、大会を勝ち進めば疲労は積み重なります。
川久保を毎試合早い回から投入する展開は避けたいところです。
手代森、船橋、山田、守がどこまで投球回を担えるかが重要になります。
甲子園での守備
結果的には勝ちましたが、1点差の試合では一つの失策が敗戦へ直結します。
甲子園の土、観客の声、強い日差しなど、普段とは異なる環境もあります。
初戦を経験したことで緊張は多少和らぐはずですが、2回戦以降に同じミスを繰り返さないことが必要です。
青森山田野球部についてよくある質問
青森山田野球部について、2026年夏の甲子園を観戦する前に知っておきたい点をまとめます。
- 青森山田の野球部はどんなチームですか?
-
複数投手の継投と、上位から下位までつながる打線、犠打や盗塁を組み合わせて勝つ総合力型のチームです。
甲子園1回戦では遊学館に6対5で勝利しました。
- 青森山田は甲子園1回戦でどこに勝ちましたか?
-
石川県代表の遊学館に6対5で勝利しました。
3回までに6点を奪い、手代森、船橋、川久保の継投で1点差を守りました。
- 青森山田のエースは誰ですか?
-
背番号1の左腕・川久保昂直です。
投手として先発と救援の両方をこなし、打者としては1番の指名打者で出場します。
甲子園1回戦では1安打1打点を記録し、投手として2回3分の2を無失点に抑えました。
- 青森山田の注目選手は誰ですか?
-
川久保昂直、沖野悠雅、藤川哲、向井那々瀬、稲見抱夢、田中煌士などが注目選手です。
特に向井は青森大会5試合すべてで安打を記録し、甲子園初戦でも2安打1打点と好調を維持しています。
- 青森山田の監督は誰ですか?
-
兜森崇朗監督です。
2026年のチームでは、タイプの異なる複数投手を使う継投と、選手層を生かした試合運びが特徴になっています。
- 青森山田は甲子園で優勝したことがありますか?
-
春夏を通じて甲子園優勝はありません。
夏の最高成績は2024年のベスト4です。
1999年にはベスト8、2024年春の選抜でもベスト8へ進出しています。
- 青森山田の次の対戦相手はどこですか?
-
2回戦では福島県代表の東日大昌平と対戦します。
東日大昌平は初出場ながら、1回戦で白樺学園を2対1で破りました。
まとめ|初戦突破で青森山田の強さと課題がよりはっきりした
青森山田は、出塁・犠打・走塁・適時打・継投を積み重ね、試合展開に応じて勝ち方を変えられる総合力型のチームです。
2026年の青森山田野球部は、投打の中心となる川久保昂直だけに頼るチームではありません。
手代森爽来が先発し、船橋雄星が中継ぎ、川久保が終盤を締める。
甲子園1回戦では、複数投手を使える強みが実際の勝利へつながりました。
打線も同じです。
初回は川久保が出塁し、稲見が送り、沖野が四球と盗塁で好機を広げ、藤川が2人を返しました。
2回には川久保がセーフティースクイズ。
3回には向井と木村が適時打を放ちました。
一人の本塁打で勝った試合ではありません。
1番から7番までが違う役割を果たし、盗塁、犠打、スクイズ、単打をつないで6点を奪っています。
この攻撃は、青森大会で見せていた青森山田の野球そのものです。
一方で、初戦には課題もありました。
6対0から6対5まで追い上げられ、守備では3失策。
4回以降は遊学館の石坂を攻略できず、追加点を奪えませんでした。
つまり初戦突破によって、青森山田の評価は単純に「やはり強い」で終わりません。
序盤に一気に得点できる攻撃力、複数投手で逃げ切れる選手層という強みと、終盤の追加点、守備の安定という課題が、どちらも明確になった試合でした。
次の東日大昌平戦では、最速148キロの照沼佑崇をどう攻略するかがポイントになります。
特に1番川久保、2番稲見、3番田中の左打者が出塁し、右打者の沖野、藤川へ走者を置いて回せるかが重要です。
また、初戦で3失策だった守備を修正できるか。
3回までではなく、試合終了まで追加点を狙い続けられるか。
そして手代森を中心とした投手陣が川久保を勝負どころまで残せるか。
この3点は、青森山田がさらに勝ち上がるための大きな鍵になります。
青森山田の野球部はどんなチームなのか。
甲子園初戦までを見た現在なら、その答えはより明確です。
強力な一人の選手に依存するのではなく、出塁、犠打、走塁、適時打、継投を積み重ね、試合展開に応じて勝ち方を変えられるチームです。
青森大会決勝では3点差を追いついて勝ち、甲子園初戦では6点差を1点差まで詰められながら逃げ切りました。
追う展開でも、追われる展開でも勝利した経験があります。
次戦では、初戦で見えた課題をどこまで修正できるのか。
川久保だけでなく、手代森、沖野、藤川、向井、木村、稲見、田中、そしてベンチを含めたチーム全体の働きに注目すると、2026年の青森山田の野球をより深く楽しめます。
