2026年夏、福島代表の東日大昌平が春夏を通じて初めて甲子園に出場し、さらに初戦で北北海道代表の白樺学園を2対1で破って甲子園初勝利を挙げました。
福島大会準決勝で聖光学院、決勝で学法石川を破って初出場を決めた勢いが、全国の舞台でも続いています。日本高校野球連盟の代表校一覧でも、東日大昌平は福島代表として初出場と記録されています。
では、東日大昌平野球部は実際にどんなチームなのでしょうか。
甲子園初戦まで見た現在の東日大昌平をひと言で表すなら、力のある投手を軸に、四球、犠打、守備、勝負どころの一本を組み合わせて接戦を取り切れる総合力型のチームです。
福島大会では6試合42得点、チーム打率3割5分8厘という攻撃力を見せましたが、甲子園初戦ではわずか2安打。それでも8四球と1死球、3犠打を絡め、9回に勝ち越して勝利しました。
大量安打が出る日だけ強いチームではありません。
打てない試合でも相手投手に球数を投げさせ、走者を進め、エースが最少失点に抑え、最後の好機をものにする。白樺学園戦は、東日大昌平というチームの特徴がよく表れた一戦でした。
※本記事では、結果が確定している白樺学園戦までを中心に分析しています。
東日大昌平が甲子園初勝利!白樺学園戦は2対1
まず知っておきたいのが、東日大昌平が甲子園でどのような野球を見せたのかです。
地方大会の数字だけでは分からなかった強みが白樺学園戦で確認できた一方、全国で勝ち進むための課題も見えてきました。
2安打でも勝ち切った白樺学園戦
2026年8月8日に行われた甲子園1回戦で、東日大昌平は白樺学園に2対1で勝利しました。
学校として春夏通じて初出場だったため、これが記念すべき甲子園初勝利です。
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東日大昌平 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
| 白樺学園 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
東日大昌平は初回、一死満塁の好機をつくり、5番・入口侑大選手の内野ゴロが野選となる間に先制しました。
6回に白樺学園の村端勇心選手の適時打で追いつかれましたが、1対1のまま9回を迎えます。
そして9回二死一、二塁から、2番・入ケ町隼仁選手が左前へ勝ち越しの適時打。
その1点を照沼佑崇投手が守り切り、2対1で初勝利をつかみました。
安打2本でも8四球と3犠打で得点機をつくった
白樺学園戦で特に興味深いのは、東日大昌平の安打がわずか2本だったことです。
地方大会では打線のつながりで大量得点する試合も多かっただけに、一見すると東日大昌平らしい攻撃ができなかったようにも見えます。
しかし、数字を細かく見ると印象が変わります。
- 安打は2本
- 四球は8個
- 死球は1個
- 犠打は3個
- 盗塁は1個
1番の渡辺頼都選手は、わずか1打数ながら4四球を選んでいます。
安打を打てなくても出塁し、2番の入ケ町選手が犠打で走者を進める。地方大会で見せていた1、2番の役割分担が、甲子園でも機能しました。
全国大会では、地方大会のように簡単に10安打、15安打とはいきません。
その中で「打てないなら四球を選ぶ」「走者が出たら進める」「相手守備にプレッシャーをかける」という形で勝てたことは、今後の試合でも大きな意味を持ちます。
9回のビデオ検証から入ケ町隼仁が決勝打
1対1の9回表には、今大会から導入されたビデオ検証も勝負を左右しました。
二塁走者が牽制でアウトと判定されたものの、検証の結果、判定はセーフに変更されています。
大きな判定変更があれば、選手の集中が切れても不思議ではありません。
しかし、試合再開後に打席へ入った入ケ町選手は左前へ勝ち越しの適時打を放ちました。
入ケ町選手は試合後、大きな判定変更があった後も気持ちを切り替えて打席へ入れたという趣旨の振り返りをしています。
甲子園では技術だけでなく、予想外の出来事が起きたときに平常心を保てるかも重要です。
初出場のチームが9回の緊迫した場面で冷静に一本を出したことは、東日大昌平の精神的な強さを示しています。
照沼佑崇が141球で9回1失点完投
攻撃が2得点にとどまった試合で勝てた最大の理由は、照沼佑崇投手の好投です。
照沼投手は9回を一人で投げ、141球、被安打6、7奪三振、2四球、1失点で完投しました。
地方大会準決勝の聖光学院戦でも2安打2失点で完投しており、大舞台の接戦で試合を壊さない力はすでに福島大会で証明していました。
白樺学園戦でも6回に同点とされましたが、その後は追加点を許していません。
本人は試合後、状態が万全ではない中でも最後まで投げ切れたという趣旨の振り返りをしています。
一方、141球という球数は今後を考えると無視できません。
甲子園で勝ち上がるためには、白田夢真投手や緑川凰投手らを含め、照沼投手一人に負担を集中させない投手運用も重要になってきます。
東日大昌平野球部はどんなチームなのか
甲子園初戦を終えたことで、地方大会だけを見ていた時よりもチーム像はかなり明確になりました。
東日大昌平は「強打のチーム」「エースのチーム」という一つの言葉だけでは説明しにくく、複数の勝ち方を持っていることが特徴です。
投手力を土台にした総合力型
東日大昌平の特徴を整理すると、次のようになります。
- 最速148キロ右腕・照沼佑崇投手を中心に試合をつくれる
- 白田夢真投手というタイプの異なる右腕も控えている
- 四球や犠打を使い、安打が少なくても得点できる
- 上位だけでなく下位打線から好機をつくれる
- 接戦の終盤でも慌てず勝負どころの一本を出せる
地方大会では、打線が15安打を放って10点を奪った学法石川戦がありました。
一方、甲子園ではわずか2安打で2得点。
まったく異なる内容の試合を勝っています。
「打ち勝つしかない」「完封しなければ勝てない」というチームではなく、その日の相手投手や展開に応じて勝ち筋をつくれることが、東日大昌平の最大の魅力です。
地方大会ではチーム打率3割5分8厘
福島大会で東日大昌平は6試合42得点、9失点を記録しました。
福島テレビが甲子園開幕前に紹介したデータでは、チーム打率は3割5分8厘。地方大会では高い打率を残しています。
| 項目 | 福島大会 |
|---|---|
| 試合数 | 6 |
| 得点 | 42 |
| 失点 | 9 |
| 1試合平均得点 | 7.0 |
| 1試合平均失点 | 1.5 |
| チーム打率 | .358 |
| 完封勝利 | 4 |
打力がないチームではありません。
むしろ地方大会では打線が大きな武器でした。
ただし甲子園初戦では、地方大会の打率がそのまま全国でも通用するわけではないことも分かりました。
だからこそ、2安打でも四球と犠打で勝ったという事実に価値があります。
東日大昌平の強さを支える投手陣
東日大昌平を見るうえで、まず注目したいのが投手陣です。
福島大会では4試合連続完封を記録し、甲子園初戦でも1失点。大量得点に頼らなくても勝負できる土台になっています。
エース照沼佑崇は最速148キロ
甲子園で背番号1をつける照沼佑崇投手は、最速148キロのストレートを持つ右腕です。
白樺学園戦でも先発を任され、9回141球を投げ抜きました。
照沼投手の魅力は、単純な球速だけではありません。
白樺学園には6安打を許しましたが、得点は1点だけ。走者を背負ってから長打や連打を防ぎ、最少失点で耐えています。
地方大会準決勝では県内公式戦で連勝を続けていた聖光学院を相手に完投勝利。
全国大会でも同じように接戦を任されていることから、江井監督が大事な試合を託す投手であることが分かります。
白田夢真は制球力が武器のもう一人の柱
照沼投手と並んで重要なのが白田夢真投手です。
福島大会前から、照沼投手の速球とは異なり、制球力や変化球を生かすタイプとして紹介されていました。
福島大会初戦の安積戦では11三振を奪って完封。
決勝の学法石川戦では試合後半を任され、優勝までリードを守りました。
照沼投手と白田投手は、同じ右腕でも打者への見せ方が異なります。
速球派の照沼投手から白田投手へ継投すれば、相手打線は試合途中でタイミングを変えなければなりません。
緑川凰ら複数投手の出番が増えるか
登録情報では、投手陣には照沼投手、白田投手のほか、緑川凰投手、八木皇樹投手、白岩蒼汰投手らがいます。
福島大会決勝では照沼投手、緑川凰投手、白田投手の3人でつないでいます。
甲子園初戦は照沼投手が完投しました。
勝ったことは大きな収穫ですが、141球を投げた事実もあります。
今後の投手陣を見るときは、次のポイントに注目です。
- 照沼投手の直球が低めへ集まっているか
- 変化球のキレが戻っているか
- 白田投手をどの場面で起用するか
- 左腕・緑川凰投手を継投に組み込むか
- 照沼投手以外が重要なイニングを任されるか
照沼投手自身も白樺学園戦後、変化球のキレに改善の余地があるという趣旨の反省を口にしています。
初戦を完投したからこそ、次戦以降は「照沼投手がどれだけ投げるか」だけでなく、「他の投手がどこを任されるか」が重要になります。
小内壱晟捕手が投手陣を支える
強い投手陣がいるチームでは、投手だけに目が向きがちです。
しかし、球質も投球スタイルも違う複数投手をまとめる捕手の存在は欠かせません。東日大昌平では小内壱晟選手がその役割を担っています。
2025年秋から捕手として成長
小内選手は、2025年秋のチーム再編後に捕手として本格的に取り組み始めました。
高校生投手の速球や鋭い変化球に対応するため、投手陣へ協力を頼み、毎日およそ2時間の捕球練習を続けてきたことが報じられています。
照沼投手には強気な配球を要求し、白田投手とは中学時代からバッテリーを組んだ経験があります。
性格も球質も異なる投手に合わせられることが、小内選手の大きな価値です。
甲子園でも照沼とのバッテリーで1失点
白樺学園戦では、照沼投手と小内捕手のバッテリーが9回1失点に抑えました。
照沼投手は141球を投げているため、常に状態が良かったわけではありません。
その中でも1失点で終えたということは、球威だけに任せるのではなく、小内捕手がその日の状態を見ながら配球を組み立てられた結果とも考えられます。
甲子園で東日大昌平を見る際は、投手の球速だけでなく、小内捕手がどのカウントで変化球を選ぶのかにも注目すると面白いでしょう。
東日大昌平打線の特徴
福島大会では打率3割5分8厘を記録した東日大昌平ですが、甲子園初戦では2安打に抑えられました。
それでも勝てたことで、打線についても新しい評価ができます。
基本の打順は甲子園でも変わらない
白樺学園戦のスタメンは次の通りでした。
| 打順 | 守備 | 選手 |
|---|---|---|
| 1 | 三塁 | 渡辺頼都 |
| 2 | 中堅 | 入ケ町隼仁 |
| 3 | DH | 峯大珠 |
| 4 | 左翼 | 緑川楓麻 |
| 5 | 右翼 | 入口侑大 |
| 6 | 二塁 | 金沢匠良 |
| 7 | 一塁 | 馬場拓 |
| 8 | 遊撃 | 新井凜 |
| 9 | 捕手 | 小内壱晟 |
| - | 投手 | 照沼佑崇 |
この並びは福島大会終盤から続く基本形です。
2026年度から高校野球でもDH制が導入されており、東日大昌平は主将の峯大珠選手を3番・DHに置いています。
1番・渡辺頼都は4四球で役割を果たした
白樺学園戦で注目したい数字の一つが、1番・渡辺頼都選手の4四球です。
記録上は1打数無安打ですが、4度塁に出ています。
1番打者に求められる最大の役割は出塁です。
ヒットが出なくてもボール球を振らずに歩けば、2番打者が送り、3番以降へ得点圏の走者を渡せます。
打率だけを見れば「0割」ですが、チームへの貢献は大きかった選手です。
2番・入ケ町隼仁が甲子園初勝利のヒーロー
白樺学園戦で決勝打を放ったのが入ケ町隼仁選手でした。
3打数1安打1打点に加え、犠打を2本決めています。
2番打者として走者を進める役目をこなしながら、最も重要な9回には自ら打って勝負を決めました。
東日大昌平の2番は単なる「送りバント役」ではありません。
状況に応じて進塁打と強攻を切り替えられることが、打線の特徴です。
金沢匠良がチーム初安打となる二塁打
6番の金沢匠良選手は、白樺学園戦で二塁打を放っています。
東日大昌平が記録した2本の安打のうち1本で、地方大会でも下位打線から好機をつくってきた選手です。
聖光学院戦でも下位打線から逆転の流れをつくりました。
上位打線だけを抑えれば攻撃が終わるチームではないことは、県大会から変わっていません。
DH制も東日大昌平の投手運用を支える
2026年度から高校野球では指名打者制度が導入されました。
日本高校野球連盟は、チームがDHを使用するか選択でき、投手に代わって指名打者を置けることを説明しています。
東日大昌平は峯大珠主将を3番・DHとして起用しています。
これによって照沼投手は打席に立つ必要がなく、投球に集中できます。
さらに、試合途中で白田投手や緑川凰投手へ交代しても、打線の3番に峯選手を残せます。
投手陣が複数いる東日大昌平にとって、DH制は相性の良いルールです。
福島大会から甲子園初勝利までの勝ち上がり
東日大昌平が全国でも勝てた理由を考えるには、福島大会から続く勝ち方を見ることが大切です。
序盤の4試合はすべて完封。準決勝は接戦、決勝は打撃戦、甲子園では再び1点差の投手戦を制しています。
| 大会 | 対戦相手 | スコア | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 福島大会初戦 | 安積 | 4-0 | 白田が11奪三振完封 |
| 福島大会2回戦 | 只見 | 11-0 | コールド勝利 |
| 福島大会3回戦 | 勿来工 | 10-0 | 投打で圧倒 |
| 福島大会準々決勝 | 清陵情報 | 4-0 | 4試合連続完封 |
| 福島大会準決勝 | 聖光学院 | 3-2 | 2点差を逆転 |
| 福島大会決勝 | 学法石川 | 10-7 | 15安打10得点 |
| 甲子園1回戦 | 白樺学園 | 2-1 | 2安打でも接戦を制す |
福島大会決勝では15安打10得点だった一方、甲子園初戦では2安打2得点でした。
この振れ幅こそ、東日大昌平の面白さです。
大量点が必要なら打線がつながり、打てない日は投手と守備で耐える。
勝ち方が一つではありません。
聖光学院を破った経験は甲子園でも生きている
東日大昌平が甲子園で接戦を冷静に戦えた背景には、福島大会準決勝の経験があります。
県内の絶対的な強豪として長く結果を残してきた聖光学院を相手に、東日大昌平は2点を先行されながら3対2で逆転しました。
大量得点で勢いに乗った試合ではなく、重圧のかかる終盤まで1点を守る試合でした。
白樺学園戦も1対1のまま9回へ入り、最後の1点を取りにいく展開でした。
舞台は甲子園へ変わっても、必要とされたのは福島大会準決勝と似た勝負強さです。
地方大会で接戦を経験していたことが、初めての甲子園でも落ち着いて戦えた理由の一つと考えられます。
江井康胤監督が作る「考えるチーム」
東日大昌平を初の甲子園へ導いたのが江井康胤監督です。
大学、社会人野球での経験を持ち、単に監督の指示通り動くのではなく、選手が自分で考えることを重視してきました。
選手自身が答えを考える環境
東日大昌平では、選手同士が考えたり会話したりする習慣をつくる取り組みが行われてきました。
試合では、ベンチからすべてを指示することはできません。
投手と捕手は打者の反応を見ながら配球を変え、野手は走者や打球に応じて瞬時に判断します。
白樺学園戦の9回も、ビデオ検証による判定変更という通常とは異なる出来事が起きました。
それでも入ケ町選手が集中を切らさず決勝打を放てたことは、状況が変化しても自分の役割へ戻れるチームの強さを感じさせます。
初勝利後も課題を冷静に見ている
甲子園初勝利は学校史に残る結果ですが、江井監督は試合後、攻撃面について相手投手との「間」やリズムをつかむことを課題として挙げています。
2安打で勝てたことだけを喜び、内容をそのままにしているわけではありません。
実際に試合2日後には実戦形式の練習を行い、次戦に向けて打撃の修正を進めました。
この姿勢を見ると、東日大昌平は「勢いで勝つ初出場校」というより、試合ごとに課題を整理して修正するチームと見る方が実態に近いでしょう。
「ひまわり」が象徴するチームの一体感
東日大昌平には「ひまわり」というチームを象徴する言葉があります。
甲子園初戦には地元いわき市から1500人以上が応援に駆けつけ、保護者、ベンチ入りできなかった部員、地域の人たちが選手を後押ししました。
ベンチ入りできなかった部員も戦力
白樺学園戦の前には、ベンチ入りを逃した3年生が相手校のユニフォームをイメージした練習着を手作りしました。
相手投手を想定した打撃練習をより実戦に近づけるための工夫です。
また、データ班は対戦相手の映像やデータを分析し、配球や攻略方法を支えています。
甲子園でプレーする20人だけがチームではありません。
試合に出ない選手が対戦相手を研究し、練習環境を作り、スタンドから声を送る。
こうした一体感も東日大昌平のチームカラーです。
甲子園初勝利で新たに見えた3つの課題
白樺学園戦は大きな勝利でしたが、勝ったからこそ次の課題も具体的になりました。
全国でさらに勝ち進むには、初戦でできなかった部分を修正する必要があります。
打線は相手投手への対応を早めたい
最大の課題は、やはり2安打に抑えられた打線です。
四球を8個選べたことは評価できますが、毎試合それだけの四球をもらえるとは限りません。
好投手を相手にしたとき、ストレートと変化球のどちらへ狙いを絞るのか。
タイミングが合っていない場合、打席の中でどこまで早く修正できるかが重要です。
江井監督が初戦後に相手投手との間やリズムを課題に挙げたのも、この部分でしょう。
照沼佑崇への負担をどう分散するか
照沼投手は白樺学園戦で141球を投げました。
短期決戦で同じ投手が長いイニングを投げ続ければ、疲労の影響は避けられません。
白田投手、緑川凰投手らへどこで継投するのか。
先発を照沼投手以外に任せる試合を作るのか。
勝ち進むほど、この判断は重要になります。
接戦では守備の一つのミスが大きくなる
白樺学園戦の東日大昌平には1失策が記録されています。
結果的には1失点で抑えましたが、2対1のような試合では一つの送球ミス、一つの捕球ミスがそのまま勝敗へつながります。
ただし守備全体が悪かったわけではありません。
緑川楓麻選手のダイビングキャッチなど、投手を助ける好守も出ています。
守備で失点を防ぐ力はあるだけに、基本的なミスをどこまで減らせるかがポイントです。
2回戦は青森山田との東北対決
甲子園初勝利を挙げた東日大昌平の2回戦は、青森代表の青森山田との東北勢対決になりました。
青森山田は1回戦で遊学館を6対5で破っています。
青森山田は序盤の得点力が高い
青森山田は遊学館戦で、3回までに6点を奪いました。
初回から打線が動き、序盤に主導権を握ったことが勝利につながっています。
東日大昌平としては、白樺学園戦と同じように先発投手が序盤を最少失点で乗り切ることが重要です。
照沼投手が早い回から走者をためれば、青森山田の強力打線に一気に畳みかけられる危険があります。
東日大昌平は初戦と同じスタメン
8月13日の青森山田戦では、東日大昌平は白樺学園戦と同じ基本スタメンを組み、照沼佑崇投手が2試合連続で先発しました。
1番・渡辺頼都選手、2番・入ケ町隼仁選手、3番DH・峯大珠選手、4番・緑川楓麻選手という並びも変わっていません。
江井監督が甲子園初勝利を挙げた形を大きく変えず、青森山田へ挑んでいることが分かります。
8月13日15時54分時点では1対1
2026年8月13日15時54分時点では、青森山田戦は5回表まで進み、1対1となっています。
東日大昌平は4回に1点を先制しましたが、青森山田も5回に追いついています。
初戦に続いて接戦となっており、東日大昌平が得意としてきた「1点を争う野球」が再び問われる展開です。
※試合は執筆時点で進行中のため、結果確定後にこの部分を更新してください。
東日大昌平野球部についてよくある質問
ここまでの内容をもとに、東日大昌平について検索されやすい疑問を整理します。
東日大昌平野球部はどんなチームですか?
最速148キロ右腕の照沼佑崇投手を軸に、守備、四球、犠打、勝負どころの一本で接戦を勝ち切れる総合力型のチームです。
福島大会では高い打率を残しましたが、甲子園初戦では2安打でも2対1で勝利しており、打撃だけに依存していません。
東日大昌平は甲子園で勝ったことがありますか?
2026年夏が春夏通じて初出場で、1回戦の白樺学園戦に2対1で勝利しました。
これが学校史上初の甲子園勝利です。
東日大昌平のエースは誰ですか?
甲子園の背番号1は照沼佑崇投手です。
最速148キロの右腕で、白樺学園戦では141球を投げて9回6安打1失点で完投しました。
東日大昌平の注目選手は誰ですか?
投手では照沼佑崇投手と白田夢真投手、野手では入ケ町隼仁選手、峯大珠選手、緑川楓麻選手、渡辺頼都選手、小内壱晟捕手などが注目選手です。
特に入ケ町選手は、白樺学園戦の9回に甲子園初勝利を決める勝ち越し適時打を放ちました。
東日大昌平と東日本国際大昌平は同じ学校ですか?
同じ学校です。
正式名称は東日本国際大学附属昌平高等学校で、日本高校野球連盟では「東日大昌平」と表記されています。
東日大昌平は「打てなくても勝てる」ことを甲子園で証明した
福島大会までの東日大昌平を見れば、チーム打率3割5分8厘、6試合42得点という数字から「打線の強いチーム」という印象を持った人も多かったでしょう。
しかし、甲子園初戦の白樺学園戦で見えた本当の強さは、それだけではありませんでした。
安打はわずか2本。
それでも8四球を選び、3犠打で走者を進め、入ケ町隼仁選手が9回に決勝打を放ちました。
投げては照沼佑崇投手が141球で9回1失点。
小内壱晟捕手を中心とした守備陣も大崩れせず、最後の1点を守り切りました。
福島大会では聖光学院に3対2で勝ち、学法石川には10対7で勝利。
甲子園では白樺学園を2対1で破りました。
守り合い、逆転試合、打撃戦、全国大会の1点差ゲーム。
異なる展開を勝ち切っていることこそ、東日大昌平がどんなチームなのかを最も分かりやすく表しています。
一方で、甲子園初戦で2安打に抑えられた打線、照沼投手の141球という負担は、次へ向けた課題です。
その課題を修正しながら勝ち上がれるか。
初出場で甲子園初勝利までたどり着いた東日大昌平は、すでに学校の歴史を一つ塗り替えました。
ここからどこまで新しい歴史を伸ばせるのか、注目したいチームです。
