2026年の夏の甲子園を見ていて、「今年から何が変わったの?」「DH制だけでなくビデオ検証もある?」「2部制は去年と同じ?」「7回制になったの?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
第108回全国高等学校野球選手権大会では、試合開始時間などの運営面だけではなく、高校野球の試合そのものを変える新ルールが複数導入されています。
- DH制(指名打者制)を夏の甲子園で初採用
- 全国大会でビデオ検証を初導入
- 2部制と同様の時間帯で開催する日を計10日に拡大
- チケットにカテゴリーA・Bを新設
- 7回制は導入せず、従来通り9回制
なかでも大きいのが、DH制とビデオ検証です。
高校野球では2026年シーズンからDH制が導入され、夏の甲子園でも初めてDHを使った戦いが行われています。さらに全国大会ではビデオ検証も初導入され、2026年8月7日には実際に夏の甲子園史上初となる検証要求が行われました。
暑さ対策も2025年とまったく同じではありません。
観客入れ替えを伴う2部制そのものは継続ですが、2026年は試合時間帯をさらに見直し、2部制と同様に暑い時間帯を避けて開催する日を計10日に拡大。チケットにはカテゴリーA・カテゴリーBという新しい料金区分も設けられました。
- 2026年夏の甲子園は7回制ではありません。
- 試合は従来通り9回まで行われます。
- 9回終了時に同点なら10回からタイブレークです。
この記事では、2026年8月7日時点の情報をもとに、夏の甲子園2026の変更点を2025年大会との違いも含めて詳しく整理します。
テレビやネット中継で観戦する人はもちろん、甲子園球場へ行く人が注意したいチケットや観客入れ替えの仕組みまで確認していきます。
夏の甲子園2026の変更点を7項目で先に確認
2026年の夏の甲子園では、試合ルール、大会運営、暑さ対策、観戦方法がそれぞれ変化しています。
一方で、クーリングタイムやタイブレークのように「2026年も行われているものの、今年始まった制度ではない」ものもあります。まずは新しい変更と継続ルールを分けておくと、全体像がつかみやすくなります。
- 高校野球でDH制が導入され、夏の甲子園でも初めて採用された
- 全国大会でビデオ検証を初めて導入した
- 2部制と同様の時間帯で開催する日を計10日に拡大した
- チケット料金にカテゴリーA・カテゴリーBを新設した
- 3回戦までの組み合わせ抽選をオンライン化した
- 全国大会で女性審判委員が初めて試合を担当した
- 都道府県高野連からの派遣審判委員を8人から16人へ増員した
大会自体は2026年8月5日から22日までの18日間で行われ、49代表校がトーナメント方式で優勝を争います。
2025年との違いを一覧で比較
| 項目 | 2026年夏の甲子園 | 2025年までとの主な違い |
|---|---|---|
| DH制 | 採用 | 2026年度から高校野球で導入 |
| ビデオ検証 | 採用 | 夏の甲子園で初導入 |
| 試合イニング | 9回 | 7回制は導入せず |
| タイブレーク | 10回から無死一・二塁 | 継続 |
| 2部制 | 第3日~第8日に観客入れ替え | 朝1試合+午後3試合へ変更 |
| 暑さを考慮した時間帯 | 計10日 | 対象日を拡大 |
| チケット料金 | カテゴリーA・B | 新料金区分を導入 |
| 組み合わせ抽選 | 3回戦までオンライン | フェスティバルホールでの抽選会を廃止 |
| 女性審判委員 | 全国大会で初担当 | 新たな取り組み |
| 派遣審判委員 | 16人 | 8人から倍増 |
この中でも、試合を見るうえで最も大きな変更は「DH制」と「ビデオ検証」です。
夏の甲子園2026でビデオ検証を初導入
2026年夏の甲子園で絶対に押さえておきたい変更点が、ビデオ検証の導入です。
日本高野連は2026年4月24日の理事会で、高校野球の全国大会にビデオ検証を採用することを決定しました。その最初の対象となった大会が、第108回全国高等学校野球選手権大会です。
プロ野球では映像による判定確認に慣れている人も多いですが、高校野球の全国大会ではこれまで審判員の判定を映像で確認して変更する制度はありませんでした。
- ビデオ検証は2026年夏の甲子園から全国大会で初導入
- 基本的に各チームは9回までに1回要求できる
- 判定が覆った場合は、9回までにもう1回要求できる
- 延長では、それまでの使用状況にかかわらず1回要求できる
ビデオ検証は監督が球審に要求する
高校野球のビデオ検証では、対象となる判定があったあと、チームの監督が速やかに球審へ検証を求めます。
基本的には、各チームが9イニングの間に1回要求できます。
ただし2026年夏の甲子園では、判定を検証した結果、最初の判定が変更された場合は9回までにもう1回だけビデオ検証を求めることが可能です。
反対に、検証しても元の判定が正しかった場合、そのチームは9回までの要求権を使い切ります。
延長戦に入った場合は、9回までに何回検証していたかにかかわらず、各チームが延長回で1回だけ要求できます。ただし延長での検証については、判定が変更された場合でも追加の要求権はありません。
ビデオ検証できるプレーとできないプレーがある
どんな判定でも「映像で見直してください」と要求できるわけではありません。
- ホームラン、エンタイトルツーベースの可能性がある打球
- フォースプレーやタッグプレーのアウト・セーフ
- 条件を満たすキャッチ・ノーキャッチ
- 一定の位置でのフェア・ファウル
- 走者の追い越し、塁の空過、タッグアップ時のリタッチ
- ヒット・バイ・ピッチに関係する一部の判定
- 投球がバット・身体・着衣のどこに当たったかに関する一部の判定
- 衝突プレーなど危険防止ルールに関する判定
一方、一般的なストライク・ボールの判定を一球ごとにビデオ検証する制度ではありません。
また検証開始から2分以内に判定を変える確証が得られない場合や、確認できる映像がない場合は、原則として元の判定が維持されます。
8月7日に夏の甲子園で初めてビデオ検証が使われた
制度ができただけでなく、2026年8月7日には実際に甲子園で初のビデオ検証が行われました。
第3日の立命館宇治―有明戦、7回表2死一塁の場面です。
有明の一塁走者が二盗を試み、二塁でアウトと判定されました。
- 有明ベンチがビデオ検証を要求
- 高校野球の全国大会で初めて実戦で映像検証
- 結果は当初の判定通り「アウト」
プロ野球では珍しくなくなった光景でも、高校野球では歴史的な初めての場面です。
今後は「監督がどの場面で貴重な要求権を使うか」も、終盤の采配を見るうえで新しい注目ポイントになります。
夏の甲子園2026ではDH制も初採用
ビデオ検証と並ぶ大きな変更が、DH制です。
日本高野連は2026年度のシーズン開始から、高校野球で指名打者制度を採用しています。
春の選抜でもすでにDH制は使用されているため甲子園球場そのものでは春に経験済みですが、夏の全国高等学校野球選手権大会では2026年が初めてとなります。
DH制では投手の代わりに別の選手が打てる
DHは「Designated Hitter」の略で、日本語では指名打者と呼ばれます。
簡単にいえば、投手を打席に立たせず、別の選手を打撃専門として打順に入れられる制度です。
これまでの高校野球では、基本的に守備についている9人がそのまま打順に入りました。投手も打席に立ち、出塁すれば走者としてベースを走る必要があります。
DHを使えば、投手は投球に専念しつつ、打線には別の選手を加えることができます。
- 投手の打撃・走塁の負担を減らせる
- 守備より打撃が得意な選手の出場機会が増える
- 投手交代と打順を切り離しやすくなる
DH制は必ず使うルールではない
ここは誤解されやすいところです。
DH制が導入されたからといって、すべての高校が必ずDHを置かなければならないわけではありません。
チームはDHを使用するかどうかを選択できます。
- DHを使う場合は、試合開始前のオーダー表で申告する
- 試合開始時にDHなしのオーダーを提出した場合、途中からDHを追加することはできない
高校野球でも「大谷ルール」が使える
さらに面白いのが、いわゆる大谷ルールです。
一人の選手が「先発投手」と「DH」の両方を兼ねて出場することが認められており、高校野球にもこのルールが適用されます。
たとえば、投打両方でチームの中心となっている選手が「投手兼DH」で先発した場合、途中で投手を降板してもDHとして打線に残り続けることができます。
- 長打力のある選手を守備につけずDHで起用する
- エース投手を打席から外し、投球に専念させる
- 投打に優れた選手を投手兼DHとして起用する
- 守備力の高い選手と打撃力の高い選手を同時にスタメンへ入れる
- 投手交代と打順を切り離し、早めの継投を行いやすくする
選手交代によってDHが消えるケースには注意
DHは一度使えば試合終了まで必ず残るわけではありません。
DHの選手が守備についた場合や、他の守備位置についていた選手が投手へ回った場合など、交代方法によってDHの役割が消滅します。
高校野球では選手層が学校によって大きく異なり、投手と野手を兼任する選手も珍しくありません。
終盤の代打や代走、守備固め、継投を考えるほどDHの扱いが複雑になるため、監督の選手起用を見る楽しみも増えました。
夏の甲子園2026では2部制の運用も変わった
近年の夏の甲子園で避けて通れないテーマが、猛暑への対応です。
観客入れ替えを伴う2部制は2024年の第106回大会から始まっているため、2部制そのものが2026年から始まったわけではありません。
ただし2026年は対象となる時間帯や1日の試合の分け方が見直され、2部制と同様の時間帯で試合を行う日が計10日へ拡大されました。
観客入れ替えを行うのは8月7日から12日の6日間
ここは「2部制が10日間になった」とだけ説明すると、少し誤解を招きます。
- 観客入れ替えを伴う2部制:8月7日~12日の6日間
- 朝の部:午前8時から1試合
- 午後の部:午後1時30分から3試合
朝の第1試合が終了すると、朝の部の観客は全員退場します。
午後の部のチケットも持っている人であっても、そのまま球場内で待つことはできません。
2025年の「午前2試合・夕方2試合」から変わった
2025年大会では2部制の日に、午前側で2試合、夕方側で2試合を行う形が採られていました。
2026年は朝1試合+午後3試合へ変更されています。
日本高野連は、近年熱中症が疑われる症状の発生が多かった時間帯の試合を避けるためと説明しています。
「計10日」の意味は暑い時間帯を避ける日が増えたこと
観客入れ替えをする第3日~第8日に加え、第1日、第2日、第9日、第10日も、2部制の夕方・午後と同じような時間帯で試合を行います。
- 「2部制が10日間」という意味ではありません。
- 観客入れ替えがあるのは6日間です。
- 暑さを避けた時間帯設定の対象が計10日に増えています。
夕方の開会式は2026年からではなく継続
2026年の開会式は午後4時から行われましたが、夕方開催そのものは今年初めてではありません。
夏の甲子園で初めて夕方に開会式が行われたのは、2025年の第107回大会です。
2026年はその方式を継続し、8月5日午後4時から開会式、午後5時30分から開幕試合という日程になりました。
開会式に参加した選手の待ち時間や暑さによる負担を軽減する目的があり、第2日についても前日の疲労を考慮して午後4時から2試合のみを行う日程です。
クーリングタイムなどの暑さ対策は2026年も継続
試合時間帯の変更とともに、選手を守るための細かな暑さ対策も続いています。
ただし、この章で紹介するものの多くは2026年から新しく始まった対策ではなく、近年導入された制度の継続です。
- 5回終了後に8分間のクーリングタイムを実施
- アイススラリー、スポーツ飲料、経口補水液を常備
- 冷えたペットボトルなどを使った手のひら冷却を推奨
- 理学療法士が試合前・試合中・試合後の選手の状態を確認
- おにぎり、パン、ゼリータイプの栄養食品などの補食を用意
- 複数地点でWBGTと気温を測定
5回終了後のクーリングタイムでは、選手がベンチ裏の冷房が効いたスペースへ移動します。
サーモグラフィーによる体温測定、着替え、手のひらや首周辺の冷却、アイススラリーや飲料の摂取などを行います。
クーリングタイムは2023年の第105回大会から導入され、当初は10分でした。2025年の第107回大会から8分に短縮され、2026年も8分間で実施されています。
補食まで用意するのは朝の試合にも体力消耗があるから
夏の高校野球では、水分だけ取れば安全というわけではありません。
朝早い試合に出場するチームは、ホテルでの起床や朝食、移動の時間も早くなります。
過去に第1、第2試合で熱中症の症状が目立ったことから、球場到着後にも栄養を補えるよう補食が導入されています。
チケット料金はカテゴリーA・Bの2段階になった
現地観戦する人にとって見逃せない夏の甲子園2026の変更点が、入場料金です。
2026年から、日程と時間帯によってカテゴリーAとカテゴリーBという2種類の料金区分が導入されました。
- カテゴリーB:8月5日・6日、8月7日~12日の朝の部
- カテゴリーA:8月7日~12日の午後の部、8月13日以降
カテゴリーAとBでは料金が大きく違う
| 席種 | カテゴリーA | カテゴリーB |
|---|---|---|
| 中央指定席 | 4,800円 | 1,500円 |
| 1・3塁指定席・大人 | 3,900円 | 1,200円 |
| 1・3塁指定席・こども | 1,000円 | 300円 |
| 1・3塁アルプス席 | 2,000円 | 700円 |
| 外野指定席・大人 | 1,000円 | 300円 |
| 外野指定席・こども | 200円 | 100円 |
こども料金の対象は4歳から中学生までです。
2025年と比べると朝の観戦は安くなった席もある
2025年大会では、2部制の午前・夕方券の中央指定席は2,500円でした。
2026年のカテゴリーBは中央指定席1,500円なので、朝の1試合だけを見る場合は前年の午前券より1,000円安くなっています。
- 2026年の変更は「一律値上げ」ではありません。
- 観戦時間帯や試合数に合わせて料金差を大きくした制度です。
朝と午後の両方を見るならチケットが2枚必要
2026年8月7日~12日に現地観戦する人は、チケットの仕組みに特に注意が必要です。
この6日間は朝の部と午後の部で完全に分けて販売されるため、朝から夜まで全4試合を見る場合は2枚の入場券が必要になります。
- 観戦日がカテゴリーAかカテゴリーBか確認する
- 朝の部と午後の部のどちらを見るのか確認する
- 両方見るならそれぞれのチケットを用意する
- 朝の部終了後は一度球場を出る
- 雨天順延で対戦カードが変わる可能性も考えておく
朝の試合には午前11時という判断基準もある
8月7日~12日の朝の部について、午前11時時点で試合が終了しないと判断される場合、原則として継続試合となります。
朝の試合が長時間続けば、観客入れ替えだけでなく、午後1時30分から始まる午後の部3試合にも影響が出るためです。
また第2日以降、最終試合の一つ前の試合が午後7時30分時点で終了していない場合、原則としてその日の最終試合は行わず翌日以降へ順延されます。
組み合わせ抽選はオンライン方式に変更
大会前の風景にも大きな変更があります。
2025年まで代表校が大阪市のフェスティバルホールに集まって行っていた組み合わせ抽選会は、2026年には実施されませんでした。
3回戦までの組み合わせは、8月1日午後5時からオンラインで抽選されています。
オンライン化で代表校の移動や準備負担を減らせる
従来の抽選会には、全国の代表校が同じ会場に集まり、主将がくじを引く夏の甲子園らしい華やかさがありました。
一方で、大会直前に代表選手が移動しなければならず、対戦相手が決まってから学校応援団などが準備する時間にも限りがあります。
オンライン化によって、代表校が抽選会場へ移動する負担を抑えつつ、大会開始までの準備時間を確保しやすくなります。
- オンライン抽選は3回戦まで
- 準々決勝以降は従来通り、勝ったチームの主将がくじを引く
全国大会で初めて女性審判委員が登場
2026年大会は、審判体制にも大きな変化があります。
日本高野連は都道府県高野連からの派遣審判を除く46人の審判委員を委嘱し、そのうち5人を女性審判委員としました。
全国大会で女性が審判委員を務めるのは初めてです。
女性審判委員は、岩男香澄さん、佐藤加奈さん、松本京子さん、森田真紀さん、和田佳奈さんの5人です。
8月5日の開幕試合、札幌日大―仙台育英戦では森田真紀さんが二塁塁審を担当し、夏の甲子園で初めて女性審判委員がグラウンドに立ちました。
8月7日に初めてビデオ検証が行われた立命館宇治―有明戦では、佐藤加奈さんが二塁塁審を務めています。
派遣審判委員も8人から16人へ倍増
女性審判だけでなく、審判体制全体も変わっています。
都道府県高野連から派遣される審判委員は、2025年までの8人から16人へ倍増しました。
夏の甲子園で暑さの影響を受けるのは選手だけではありません。審判は攻守交代によるベンチ休憩がなく、試合中ほぼ常にグラウンドへ立ち続けます。
近年は塁審や球審のシューズ・帽子を白色に変更したり、体表温度や心拍数、運動量を測定したりする対策も進められています。
夏の甲子園2026で7回制は導入されていない
2026年の夏の甲子園について、特に混同されやすいのが「7回制」です。
- 2026年夏の甲子園は7回制ではありません。
- 従来通り9回制です。
- 9回終了時に同点なら10回から無死一・二塁のタイブレークです。
高校野球では猛暑や選手の負担を理由に7イニング制が本格的に議論されていますが、2026年夏の全国高校野球選手権大会への導入は見送られました。
7回制そのものがなくなったわけではない
7回制の検討自体が終了したわけではありません。
熱中症対策などを踏まえ、将来的には公式戦で7イニング制を採用することが望ましいとの議論が続いています。
2026年夏については導入を見送り、従来通りの9回制が維持されています。
継続試合は2026年も採用
雨や雷などで試合を途中で打ち切る必要が生じた場合は、2026年も継続試合が採用されます。
継続試合では、それまでの試合結果を無効にして最初からやり直すのではなく、中断した地点から翌日以降に続きを行います。
出場選手や打順も原則として中断時の状態を引き継ぎます。
2026年から始まった制度と以前からの制度を分けて覚える
夏の甲子園2026には変更点が多いため、「今年初めてなのか」「去年から続いているのか」が分かりにくくなっています。
| 制度・取り組み | 2026年から? | 2026年の状況 |
|---|---|---|
| DH制 | はい | 2026年度から高校野球で導入 |
| ビデオ検証 | はい | 夏の甲子園で初導入 |
| 女性審判委員 | はい | 全国大会で初登場 |
| チケットのA・B料金 | はい | 2026年から導入 |
| 3回戦までのオンライン抽選 | はい | 2026年から変更 |
| 2部制そのもの | いいえ | 2024年から導入、2026年に運用変更 |
| 夕方の開会式 | いいえ | 2025年から、2026年も継続 |
| 8分間のクーリングタイム | いいえ | 2025年から8分 |
| ベンチ入り20人 | いいえ | 2023年から |
| 試合前ノックの選択制 | いいえ | 2025年から |
| 継続試合 | いいえ | 継続 |
| 10回からタイブレーク | いいえ | 継続 |
| 7回制 | 導入なし | 2026年夏は9回制 |
夏の甲子園2026は試合の見方も変わる
ルール変更は大会関係者だけの話ではありません。
テレビやネット配信を見ているファンにとっても、2026年はこれまでと違う注目ポイントがあります。
- DHに誰が入っているか
- 投手兼DHを採用しているか
- 監督がいつビデオ検証を要求するか
DHの使い方を見るとチームの狙いが分かる
まずスタメンを見るときは、DHに誰が入っているか確認してみると面白いでしょう。
長距離打者をDHに置いているなら打撃力を最大化したい狙いが見え、エース投手を打順から外しているなら投球への負担を減らす意図が考えられます。
反対に投手兼DHなら、「投げるだけでなく打撃でも中心選手を残したい」というチームの方針がはっきりします。
ビデオ検証をいつ使うかも新しい駆け引き
ビデオ検証は9回まで基本1回しか要求できません。
序盤の1アウトを取り返すために使うのか、得点に直結する終盤のプレーまで残しておくのか。監督は試合状況を見ながら判断する必要があります。
現地観戦では試合開始時間とチケット区分を必ず確認
2026年に甲子園球場へ行く人は、以前のように「朝から行けばその日の試合を全部見られる」と考えないほうが安全です。
| 日程 | 開始時刻 | 内容 |
|---|---|---|
| 8月5日 | 16:00 | 開会式、17:30から1試合 |
| 8月6日 | 16:00 | 2試合 |
| 8月7~12日 | 8:00 | 朝の部1試合 |
| 8月7~12日 | 13:30 | 午後の部3試合 |
| 8月13~14日 | 13:30 | 各3試合 |
| 8月15~16日 | 8:00 | 3回戦各4試合 |
| 8月17日 | ― | 休養日 |
| 8月18日 | 8:00 | 準々決勝4試合 |
| 8月19日 | ― | 休養日 |
| 8月20日 | 8:00 | 準決勝2試合 |
| 8月21日 | ― | 休養日 |
| 8月22日 | 10:00 | 決勝、閉会式 |
- 日程は雨天などによって変更される可能性があります。
- 午後の部は終了時刻が遅くなる可能性があります。
- 遠方から行く場合は帰りの交通手段まで確認しておきましょう。
夏の甲子園2026の変更点でよくある疑問
2026年からの新制度と以前から継続している制度は混同されやすいため、特に気になるポイントをQ&A形式で整理します。
- 夏の甲子園2026は7回制ですか?
-
いいえ。2026年夏の甲子園は9回制です。7回制は検討されていますが、2026年夏の大会への導入は見送られました。
- 夏の甲子園2026ではDH制がありますか?
-
あります。高校野球では2026年度シーズンからDH制が採用され、夏の甲子園でも使用されています。DHを使うかどうかは各チームが選択できます。
- 投手自身をDHにできますか?
-
できます。いわゆる大谷ルールが適用され、先発投手自身が投手兼DHとして出場できます。
- 夏の甲子園2026にビデオ検証はありますか?
-
あります。2026年夏の第108回大会から全国高校野球選手権大会で初めて導入されました。8月7日には立命館宇治―有明戦で夏の甲子園初のビデオ検証が行われています。
- ビデオ検証は何回できますか?
-
基本的には各チーム9回までに1回です。検証によって判定が変更された場合は9回までにもう1回要求でき、延長に入るとそれまでの使用状況にかかわらず1回要求できます。
- 2026年の2部制は10日間ですか?
-
厳密には違います。観客入れ替えを伴う2部制は8月7~12日の6日間です。その前後も暑さを避けた時間帯で開催するため、2部制と同様の時間帯での開催が計10日に広がっています。
- クーリングタイムは何分ですか?
-
5回終了後に8分間です。ただし8分になったのは2026年からではなく、2025年の第107回大会からです。
- チケットは値上げされたのですか?
-
一律値上げではありません。2026年からカテゴリーA・Bが導入され、朝の部などに適用されるカテゴリーBでは2025年より安くなった席もあります。
- 女性審判は2026年が初めてですか?
-
全国大会では2026年が初めてです。5人の女性審判委員が委嘱されています。
- 組み合わせ抽選はすべてオンラインですか?
-
いいえ。オンライン抽選は3回戦までです。準々決勝以降は従来通り、勝利したチームの主将が試合終了後にくじを引きます。
なぜ夏の甲子園はここ数年で大きく変わっているのか
2026年の変更点を並べると、DH制、ビデオ検証、試合時間、チケット、抽選会、女性審判と、非常に多くの制度が一度に変わったように見えます。
ただし、それぞれの背景は少しずつ異なります。
DH制には投手の負担軽減や出場機会の拡大という狙いがあります。
2部制の拡大やクーリングタイムには、猛暑の中で選手や大会関係者の健康を守るという目的があります。
ビデオ検証は、大きな判定が試合結果を左右する可能性があるなかで、映像を利用して判断の精度を高める仕組みです。
オンライン抽選や審判体制の変更は、大会を運営する側の負担や人員配置にも関係しています。
100年以上続く夏の甲子園では、「昔と同じ形を維持すること」そのものが伝統と考えられがちです。
しかし気温、スポーツ医学、映像技術、選手の健康に対する考え方は大きく変わっています。
- DH制を取り入れながら9回制は残す
- 2部制を続けながら前年とは試合の分け方を変える
- 審判の判定を基本としながら重要な場面では映像も利用する
2026年の夏の甲子園は、伝統をすべて残すか、すべて新しくするかという二択ではなく、その中間で大会の形を探っている大会といえそうです。
夏の甲子園2026はDH制とビデオ検証が最大の変更点
夏の甲子園2026の変更点で、まず覚えておきたいのはDH制とビデオ検証の導入です。
DH制によって、投手は打撃や走塁から離れて投球に集中できるようになり、これまで守備の事情でスタメンに入りにくかった強打者にも出場機会が広がりました。
投手兼DHという大谷ルールも使えるため、投打二刀流の高校生をどう起用するかも新しい見どころです。
ビデオ検証では、アウト・セーフやホームラン、キャッチ・ノーキャッチなど一定の判定について監督が検証を求められるようになりました。
大会運営では、2部制と同じ時間帯で試合を行う日が計10日に増え、1日4試合の日も前年の午前2試合・夕方2試合から、朝1試合・午後3試合へ変わりました。
観戦する側には、カテゴリーA・Bという新しいチケット料金も大きな変更です。
- DH制とビデオ検証を新たに導入
- 2部制の時間帯を計10日に拡大
- チケットにカテゴリーA・Bを導入
- 組み合わせ抽選を3回戦までオンライン化
- 女性審判委員が全国大会で初登場
- 7回制は導入せず9回制を継続
つまり夏の甲子園2026は、「DH制とビデオ検証という新ルールを導入しながら9回制は維持し、猛暑への対応として大会日程と観戦方法をさらに組み替えた大会」と整理すると分かりやすいでしょう。
試合を見るときはスコアだけでなく、DHに誰が入っているか、監督がいつビデオ検証を要求するか、そして暑さを避けるために試合時間がどう設定されているかにも注目すると、2026年の夏の甲子園がこれまでとは違う大会であることがよりはっきり見えてきます。
